名物「応援合戦」で知られる武庫川女子大学(兵庫県西宮市)伝統の体育祭がリニューアル。コロナ禍による参加団体減少を機に、誰もが楽しめる新たな企画を学生が提案し、5月18日に開催しました。

プレスリリース発表元企業:武庫川女子大学

配信日時: 2024-05-22 20:05:05









武庫川女子大学(兵庫県西宮市)の体育祭は1965年から60年続く伝統行事。硬派な体育祭として知られ、とりわけ有名なのが、NHK紅白歌合戦に演技出場したこともある「応援合戦」です。完成度の高いマスゲームが特長で、多いときは大学、短大合わせて15学科が出場し、学科対抗で競いました。しかし、コロナ禍により2020年度は体育祭自体が中止に。2021年度以降はオンラインを駆使して復活したものの、先輩から後輩に受け継がれてきた伝統が途切れた影響は大きく、ほかのプログラムへの参加も減少傾向に。このため実行委員の学生たちが、時代に合わせた“スリム化”を決断。「誰もが楽しめるスポーツの祭典」に大きく舵を切りました。




 体育祭は、学生が組織する学友会の「体育祭実行委員会」が主催。例年、中央キャンパスと総合スタジアムで2日間開催し、クラス対抗のドッジボール大会など"本気の"スポーツ競技も盛んでしたが、「スポーツが苦手な学生の負担も大きく、2日間の開催は来場者が分散する傾向がある」という学生たちの発案で今年度から1日開催とし、会場も中央キャンパスに集約。一般の人やスポーツが苦手な学生も参加しやすいプログラムを増やして、間口を広げました。

 SNSでの発信が功を奏し、体育祭当日は多くの来場者があふれ、受付では参加証代わりのリストバンドを受け取る学生の長い列ができました。

 体育館で開催された「オセロひっくり返しゲーム」や「ドッジボール」、複数の棒をチーム戦で引っ張り合う棒引きなどのスポーツイベントは従来の"全員参加"をやめ、学科、クラスごとに希望者がエントリーする対抗戦に。観客席ではクラスメートが声援を送ったり、仲間の活躍を写真に撮ったりして、心を一つに楽しみました。

 応援合戦は食物栄養科学部の1チームが出場。先輩から受け継がれる息の合った動きに加え、側転で会場を盛り上げたり、講堂の照明を工夫したりするなどし、進化した演技を披露しました。
 「応援合戦」と双璧をなす名物が、各学科の特色を衣装やパフォーマンスで表す「コスチューム」でしたが、こちらも学科や学部での参加が減少したことから、有志団体による「ステージ」に衣替え。K-popなどの音楽に合わせた個性豊かなダンスに、観客は手拍子をしたり、振りを真似たりして大いに盛り上がりました。「部活動発表」ではエアロビックダンス部、ダンス部、バトン・チアリーディング部が日ごろの努力を結実し、迫力ある演技で会場を魅了しました。

 また、馬術部による「ポニーふれあい・餌やり体験」、手工芸部のハンドメイド雑貨販売、ボーリングや早押しクイズなど、一般の人や子どもも楽しめる新しいプログラムが充実。キャンパス各所にはキッチンカー7台が出ておいしい匂いを漂わせました。公江記念講堂では開会式直後にダンスユニットで人気の高いエグスプロージョンが登場し、サプライズ演出も学生の企画ならでは。学生が自ら動き、主体的に企画した祭典は、「体育祭」の枠を超えて笑顔あふれる濃密な一日になりました。


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