スペースX株、公募価格水準に迫る 時価総額の楽観に陰り

2026年7月14日 16:54

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記事提供元:International Business Times

スペースXの株価が13日の米国株式市場で続落し、上場(IPO)時の価格に迫る水準まで下げた。ナスダック100指数への組み入れ直後にもかかわらず、幅広い売りが優勢となっている。

スペースXの株価は13日、米東部時間午前11時51分時点で4%超下落し、140ドルを下回った。同社のIPO価格は135ドルで、6月12日の取引初日は150ドルで取引を開始していた。

今回の下落は、スペースXがナスダック100指数に組み入れられてわずか数日後に起きた。指数構成銘柄を追うパッシブ運用の資金が同社株を買い入れ、新たな買い需要を生んでいたところだった。

指数リバランスに伴い、パッシブファンドは規定上スペースX株を購入する必要があり、通常はこうした動きが追加の買い圧力を生む。しかし、想定された需要は幅広い売りを相殺するには至らず、多くの投資家が組み入れ前に既にポジションを構築していたとみられる。

同社は米史上最大規模となる新規株式公開(IPO)を実施し、引受人が超過売り出し(グリーンシュー)オプションを全て行使した結果、調達額は857億ドルに達した。

6月16日にはスペースX株が201.80ドルで取引を終え、商業宇宙輸送や衛星通信、さらには人工知能(AI)分野での取り組みへの楽観的な見方を追い風に急騰していた。しかしその後、投資家が利益を確定し、企業価値の再評価を進める中で上昇分の相当部分を失い、現在は上場初値を下回る水準で取引されている。

主要投資銀行各社は先週、相次いで強気の見方でカバレッジを開始した。モルガン・スタンレーは「オーバーウエート」、目標株価300ドルを設定。バーンスタインは「アウトパフォーム」、目標239ドルでカバレッジを開始した。RBCキャピタル・マーケッツも「アウトパフォーム」で目標225ドルとし、UBSは「買い」推奨で12カ月目標株価を210ドルとした。

アナリストらは、再使用型ロケット技術における同社の優位性を評価しており、これが商業打ち上げ市場での主導的地位とコスト低減につながっているとみる。同時に、衛星インターネット網「スターリンク」も世界的に拡大を続けている。

一部のアナリストは、同社が持つエンジニアリング力と計算基盤を活用し、自律型ソフトウエア開発ツールから、アンソロピックやオープンAIに対抗し得る大規模言語モデルまで、幅広いAI製品を展開できる可能性があるとみている。また、衛星インフラとAI向け計算需要を組み合わせる「軌道上データセンター」という新しい構想に長期的な成長機会を見出す向きもある。

ただし、調査会社モフェット・ネイサンソンは「中立」でカバレッジを開始し、同社の将来の成長期待は既に株価に相当程度織り込まれていると指摘した。CFRAはさらに慎重な立場を取り、華々しい上場後に期待が過度に楽観的になっているとして、同社株の「売り」を推奨している。

※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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