三菱UFJ・三井住友・みずほ、メガバンク株はまだ上がる余地あるか

2026年6月16日 14:18

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 日銀の追加利上げ観測を背景に、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのメガバンク3社に再び関心が集まっている。

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 金利が一段と上昇すれば、銀行にとっては貸出金利や有価証券運用利回りの改善が期待される。一方で、メガバンク株はすでに大きく買われており、今後も上昇が続くかは各社の収益力と株主還元に左右されやすい。

 メガバンク株がまだ上がるのかを考えるうえでは、金利上昇の恩恵と還元余力を見極める必要がありそうだ。

■三菱UFJFGは増配と自社株買いの継続が焦点

 三菱UFJフィナンシャル・グループは、国内最大手として金利上昇の恩恵を受けやすい。

 2027年3月期は、純利益2兆7,000億円、ROE12%程度を目標としている。年間配当は2026年3月期の86円から、2027年3月期は96円を予想し、上期には1,000億円を上限とする自己株式取得も決議した。

 三菱UFJ株価を見るうえでは、利益規模の大きさに加え、増配と自社株買いをどこまで継続できるかが焦点になる。

■三井住友FGは累進的な配当方針と自社株買いに注目

 三井住友フィナンシャルグループは、収益力と還元姿勢の強さが評価材料になる。

 2027年3月期は、純利益1兆7,000億円を目指している。2026年度の配当予想は1株あたり180円とし、自己株式取得は1,800億円を実施する方針だ。

 三井住友FG株価を見るうえでは、利益成長に加え、累進的な配当方針と機動的な自社株買いがどこまで評価されるかが重要になる。

■みずほFGは利益成長と還元強化が焦点

 みずほフィナンシャルグループは、収益改善と還元強化が進むかが注目点になる。

 2027年3月期の連結純利益は、前期比4.1%増の1兆3,000億円を見込む。発行済み株式総数の1%、1,000億円を上限とする自社株買いも発表しており、株主還元への姿勢は明確になってきた。

 みずほFG株価を見るうえでは、メガバンク3社の中での出遅れ感だけでなく、利益成長と還元強化をどこまで継続できるかが焦点になりそうだ。

■投資家の注目ポイントは

 投資家目線では、今後のメガバンク株を見るうえで3つの点を確認したい。

 1つは、日銀の追加利上げが実際にどこまで進み、貸出利ざやや運用収益の改善につながるか。2つ目は、増配や自社株買いを含む株主還元を継続できるか。3つ目は、金利上昇による景気減速や与信費用の増加リスクを抑えられるかである。

 メガバンク株は金利上昇局面の代表的な銘柄群として注目されやすいが、株価がすでに上昇している分、今後は選別色も強まりやすい。次の上昇余地を見極めるには、金利上昇の恩恵と還元余力の両方を確認する必要がありそうだ。(記事:林田孝治・記事一覧を見る

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