エヌビディア85%増収でも株価は伸び悩み NISA初心者が見落としやすい半導体株のリスク

2026年5月25日 14:22

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 米半導体大手エヌビディアの勢いが続いている。5月20日に発表した決算では、売上高が前年同期比85%増の816億ドルとなり、過去最高を更新した。生成AIの広がりを支える企業として注目度は高く、「NISAで買ってみたい」と感じた人もいるのではないか。

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 好決算のニュースが広がると、SNSでもエヌビディアや半導体株への関心は高まりやすい。含み益が出ている人の投稿を見れば、「今からでも買った方が良いのでは」と焦る人もいるだろう。投資初心者ほど、SNS上の温度感と自分の投資判断を切り分けたい。

■好決算でも株価が上がるとは限らない

 エヌビディアの決算内容は強かった。AI向け需要の拡大を背景に、データセンター部門の売上高も前年同期比92%増と大きく伸びている。一方で、決算発表後の株価反応は大きな上昇とはならず、伸び悩む場面も見られた。

 株価は「今の業績が良いか」だけで決まるわけではない。エヌビディアのように成長期待が高い銘柄では、投資家がすでに好業績を見込んで買っているケースも少なくない。良い決算が出ても、市場の期待を大きく上回らなければ、株価が思ったほど反応しない場合もある。

 株価は過去の成績だけでなく、今後の成長期待も織り込んで動く。

 加えて、先行きには中国向け売上の不透明さも残る。エヌビディアは次の四半期の売上見通しで、中国向けデータセンター関連の売上を見込んでいない。米国の輸出規制などを背景に、中国市場でどこまで販売を伸ばせるかが読みづらいためである。足元の業績が強くても、投資家はこうした先行きの材料も見て株価を判断する。

 だからこそ、「さらに値上がりする前に買わなければ」と焦る気持ちだけで判断するのは早い。エヌビディアが今後も成長するとしても、今の株価から短期で上がるか下がるかを初心者が見極めるのは簡単ではない。良い会社であっても、買う時期や価格によっては含み損を抱えかねない。

■買う前に「持ち続けられるか」を考える

 NISAは、短期の値上がりを急いで狙うより、長く持ちながら資産形成を考える投資と相性が良い。

 半導体はAI関連の代表的なテーマであり、今後の成長に期待する人が多いのも自然である。一方で、期待が大きい分、値動きも大きくなりやすい。話題性だけで一つの銘柄に資金を集中させる前に、下落しても持ち続けられるかを考えたい。

 半導体の成長に関心があるなら、エヌビディア1社だけでなく、半導体関連の投資信託やETF(複数銘柄をまとめて買える金融商品)を調べる方法もある。個別株だけを買うより1社の値動きに振り回されにくいが、半導体業界全体が下がれば影響は受ける。商品の中身は確認したい。

 値上がりに乗り遅れたくないと感じても、最初から大きく投じる必要はない。値動きを見ながら続けられる金額で始める考え方もある。

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