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キオクシアがストップ高、その要因と今後の行方は?

サンディスクコーポレーションとの合弁会社契約が2034年まで延長された四日市工場(画像: キオクシアの発表資料より)[写真拡大]
●キオクシアがストップ高
5月7日、半導体大手のキオクシアホールディングスの株価が、前日営業日7000円高のストップ高となった。
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連休に入る前の4月30日に発表された、米サンディスクの好決算を受けての上昇だった。サンディスクはキオクシアと合弁パートナーを結んでいる。
同じく半導体大手の韓国サムスン電子の株価も大幅上昇し、時価総額は1兆ドル(1500兆円)を突破した。
2019年に東芝メモリから現在の社名に変更し、2024年12月18日には東証プライムに上場したキオクシアだが、この急速な成長の要因は何か、そしてどこまで続くのだろうか?
●キオクシアの強み
キオクシアは、NAND型フラッシュメモリの開発・製造・販売の専業メーカーである。
同じメモリ業界のサムスン電子やSKハイニックスは、DRAMやロジック半導体など幅広く手掛ける。
NANDは、2020年~21年のコロナ禍によるリモートワークや巣ごもり需要で、PCやタブレット、ゲーム機に使われ、生産が増加した。
だがコロナ禍の終焉とインフレによる消費控えの反動により、急激に需要が悪化し、逆に供給過剰となった。
だが生成AIの普及により、従来のHDD(ハードディスクドライブ)よりも、NANDを搭載した高度で省電力なSSDの方がデータセンター向けとして強みがある。
●死角はないのか?
提携先のサンディスクの決算が好調であることから、市場ではキオクシアも安泰と受け取られている。AIデータセンター需要もまだまだ続くというのが、コンセンサスでもある。
キオクシア自身も、4月には上場来初の配当実施を検討という、日本経済新聞の報道があった。
4月1日には日経225の構成銘柄に採用されており、好材料が続く。
ストップ高は、連休明けの5月7日に、日経平均が過去最大の上げ幅により最高値を更新したことも追い風になった。
ただコロナ禍の時のように、NAND“一本足打法”が裏目に出るリスクもある。
一朝一夕には難しいが、MRAMなどのポストNANDが台頭することや、中国の長江メモリなどのメーカーが政府支援を受け追い上げる可能性も否定できない。
5月8日の株式市場でも上場来高値を更新したが、PER50倍、PBR25倍で明らかな過熱感があり、調整売りなどの動きには注意したい。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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