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24期連続営業増益、イチネンHDのM&A駆使による事業の裾野拡充
イチネンホールディングス(9619、東証プライム)。会社四季報は特色欄で「自動車リース中堅、リース車両整備受託、燃料販売等ケミカル事業も展開。M&Aに積極的」としている。
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なんといっても注目したいのは、その収益動向。2021年3月期の「14.1%増収、9.3%営業増益」以降、前3月期までは「7.1%増収、14.7%増益」-「5.9%増収、2.8%増益」-「8.2%増収、2.1%増益」-「12.1%増収、13.6%増益」。23期連続の営業増益。21年3月期の40円配が70円配へ上積みされている。そして今3月期は「4.6%増収(1620億円)、1.2%増益(104億円)、73円配」計画。
黒田雅史社長は長期ビジョンとして「売上高2000億円超、営業利益200億円超」を、掲げている。そのうえで、至28年3月期の中計を「営業利益150億円、自己資本700億円超、自己資本比率35%超」と、今後とも営業増益増を標榜している。
イチネンHDの強みは、多様な事業展開に求められる。前3月期の決算資料をみると事業別動向はこんな具合。
<自動車リース関連事業>: 自動車リース市場は緩やかに拡大。地域密着型の差別化策が奏功。自動車メンテナンス受託は自社工場で差別化。結果前者は前年比700台増の459億2800万円(6.4%増)。後者はメンテナンス台数1012台増、契約残高3.6%増66億9300万円。と着実な増加。燃料販売も堅調。グロスで4.6%増収13.0%増益。
<ケミカル事業>: 工業薬品関連の燃料添加剤や石炭添加剤、加熱費販管費・一般管理費増で0.5%減収15.1%減益。
<機械工具販売事業>: 0.3%減収360億8500万円、1億4100万円の営業損失。
<合成樹脂事業>: 9.8%増収、0.8%減益。
<農業関連事業>: 209.9%増収(175億7800万円)、598.9%増益(11億6800万円)。ちなみに農業関連事業としては自社農場での栽培・販路開拓・6次産業に向けた検討・研究をベースに肥料の製販、生産技術の改善・効率化を図っている。
自動車リース事業を軸に、業容の多様化が意識的に進められている。M&Aは多様化に欠かせぬ武器となっている。それが連続営業増益の礎となっている。
本稿作成中の株価は2100円台。過去9年余の修正済み株価パフォーマンスは85%水準。IFIS目標平均株価2600円。連続営業増益を前提に考えると、中長期構えの価値も・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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