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養殖事業に積極姿勢:魚好きな身、ニッスイ株とは長い付き合いをしたいと思うが
ニッスイ(1332、東証プライム)。水産大手。内外の養殖事業に特徴。国内外で食品事業を展開。
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ニッスイは、1911年に創業者:田村市郎氏が興した田村汽船漁業部として、トロール漁(底引き網漁)で歴史をスタートした。が周知の通り、トロール漁業は大きな問題にぶち当たり、その歴史を大きく曲げられることになる。
「魚だけではなく、海底の生物を根こそぎ奪ってしまう」。海の環境を激変させてしまう。そうした流れの中で例えば米国は2006年に「太平洋全域でトロール漁業の禁止」に踏み切っている。
いま日本の底引き網漁も諸々の規定に縛られている。水産会社の在り様も、そうした変化のまっただなかで展開の変遷を余儀なくされている。
ニッスイの2021年3月期決算「4.9%減収、20.8%営業減益」に、そのこと(水産企業のいま)を痛感した。決算説明書を覗き込むと、こう記されている。「(コロナ禍で)人流の停滞により家庭内消費拡大。対して外食(観光)需要減。が、国内養殖需要の急減で水産市況悪化の影響により・・・」。
ニッスイの22年3月期以降は「12.8%増収、50.4%増益」-「10.7%増収、9.6%減益」-「8.2%増収、21.1%増益」-「6.6%増収、7.1%増益」。そして今26年3月期は「1.6%増収(9000億円)、8.6%増益(345億円)」計画。
総じて順調。開示済みの第2四半期実績「4529億4300万円、197億9100万円」。半期ベースの決算資料は水産事業増加・食品事業の踏ん張りを示しつつ、「ファイン事業、営業利益前年同期比165.4%増」と記している。
ファイン事業とはなんぞや。例えば「スケソウダラ速筋(瞬発力・大きな力をだす繊維質筋)由来のたんぱく質の研究」。血中の脂質改善を目的に研究をスタート。筋肉の増加・速筋の増加作用が認められ、様々な応用研究に位相を高めている。
そしてニッスイが他社に先駆けて注力している、養殖。斯界で知られるところでは「完全養殖フグ」「環境負荷低減のエビの陸上養殖」があるが、最新号の会社四季報:材料欄には【サーモン】の見出しで「大船渡で25年11月から試験養殖開始、30年国内1万tへ着々(24年度2800t)。南米は5万tまで増産」としている。
本稿作成中の株価は1100円台半ば、予想税引き後配当利回り1.95%水準。過去10年間の修正済み株価パフォーマンス65%。IFIS目標平均株価1320円。順調な収益動向背景に押し目買い・中長期姿勢で臨むのが賢明か・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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