人材流動化の担い手:みらいワークスは、「登録プロ人材100万人目標」を公言

2025年9月9日 08:40

印刷

 みらいワークス(6563、東証グロース市場)。企業とフリーを繋ぐコンサルティングマッチングサービスを展開。高スキルフリーランスの転職支援も。

【こちらも】「まちづくり」と取り組むジンズHD田中社長が説く、「まちづくり」の構え

 「人材の流動化時代」が指摘されている。流動化のメリットは、こう捉えることが出来る。

 (I)即戦力を採用しやすい。離職した人材の補充も容易になる(人材流動化時代の一方の側面をフォローすることにも繋る)。

 (II)新人の育成コストが削減できる。通常、新人の育成は1~3カ月とされる。産労総合研究所によると、1人当たりの教育研修費は2万4841円、仮に100人の新卒採用を実施した場合248万4100円の費用が発生する(2021年度調査)。

 (III)自社と異なる環境で経験を積んだ人材を採用すれば、全く新しい知見やノウハウを獲得しうる。異業種からの転職者採用でも斬新なアイディアを取り入れることで、新たなビジネスモデルを構築できる可能性もありうる。

 企業側のメリットに収斂すれば、と言うことになろう。が私は「我こそは人材也」を自任する向きには、ライフステージ毎に「自らを活かす機会」を得ることが出来る点にあると考える。自らを磨いた人材にとり「有益」な生き方をもたらすと言い換えることが出来る。

 人材流動化のデメリットも指摘される。が「人材」にとっては、魅力ある面を強調したいと考える。

 そんな時代に沿って走るみらいワークスは、好収益階段を上っている。今2025年9月期を含む5期間の収益動向は、こんな具合だ。

 21年9月期「18.1%増収、201.6%営業増益」-22年9月期「29.5%増収、51.7%減益」-23年9月期「31.75%増収、210%増益」-24年9月期「26.9%増収、96.7%増益」-そして今9月期も「売上高112億5000万円、営業利益2億7000万円」計画で立ち上がり、第3四半期時点で「83億7100万円、2億2800万円」の実績を積んでいる。

 岡本祥治社長は8月22日に行われた「大阪府EPICS第2回セミナー 多様な働き方の推進~働き方の未来を考える~」のパネルディスカッションに登場し、「私たちは日本経済を元気にすることを目指している・・・より多くの人が挑戦している社会の実現を目指し・・・まずは当社のプロ人材の登録者数100万人を目標として掲げている」と語っている。ジーンズ・ブレザー姿で登壇した姿に「古い概念よ、さようなら」という姿勢を感じたが・・・

 本稿作成時の株価は600円台前半。信用取引の取組は10倍超の買い長。予想PER42倍強。判断は、読者諸氏に委ねたい・・・
 (記事:千葉明・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事