須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業、「CASBEE街区認証」Sランク取得

2024年5月10日 08:47

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須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の完成イメージ(サンケイビル発表資料より)

須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の完成イメージ(サンケイビル発表資料より)[写真拡大]

 サンケイビルなど7社で構成する神戸須磨Parks+Resorts共同事業体が進める、須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業(神戸市須磨区若宮町など)が、環境認証のCASBEE街区認証において、新基準では日本初となるSランクを取得した。水族館やホテル、にぎわい施設、公園などで構成される施設で、核となる水族館は6月1日、「神戸須磨シーワールド」としてオープンする。

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 須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業は、阪神・淡路大震災を教訓とし、「熱」、「水」、「防災」をテーマに持続可能な取り組みを推進する。「熱」では熱源水ネットワークと水冷熱源方式を備え、エネルギー消費量の25%を削減する。

 「水」は超節水型ろ過システムを導入して海水使用量を削減するとともに、地下水処理設備の高度利用で一般空調、暑熱対策を実施することにより、節水を進める。「防災」では海水を動力不要で取水できる装置を備える。

 CASBEE街区認証は、国土交通省の支援で2001年、産学官共同プロジェクトとしてスタートした環境認証CASBEEのまちづくり版。街区の環境性能を評価し、格付けする。2023年に新基準に移行したが、須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業は新基準移行後初、旧基準を含めても8例目のSランクになる。

 神戸須磨Parks+Resortsは、サンケイビルの他に、三菱倉庫、JR西日本不動産開発、竹中工務店、阪神電鉄、芙蓉総合リース、グランビスタホテル&リゾートが参加。神戸市から須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の民間事業者に選ばれ、整備を進めている。

 神戸須磨シーワールドのオープンに合わせ、全客室オーシャンビューで、間近でイルカを観察できる「ドルフィンラグーン」を備えたオフィシャルホテルの「神戸須磨シーワールドホテル」も開業する。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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