TSMC第2工場建設決定 兜町が騒ぐ「熊本」銘柄の一角:ヤマックスの現状

2024年3月23日 15:56

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 1月23日の企業・産業欄に『投資用1棟賃貸マンション:グッドライフに、「台湾TSMC」関連の好材料』と題する原稿を投稿した。

【こちらも】投資用1棟賃貸マンション:グッドライフに、「台湾TSMC」関連の好材料

 いま兜町の住人の間に、「TSMC関連」or「熊本関連」とする銘柄名が飛び交っている。TSMCは世界最大の半導体受託製造業者。熊本県菊陽町で建設を進めていた第1工場の開所式が2月24日に行われた。九州産業局の試算では投資総額約1兆2,900億円(100年に1度の規模)。

 そして開所式前の9日の時点でTSMCは、「第2工場も熊本に建設する。今年末に建設を開始し27年末の運転開始を目指す」と発表した。投資総額は少なく見積もっても、第1工場の投資額を上回る規模とされている(政府も5000億円近くを補助)。

 第2工場も第1工場同様、デンソーやトヨタなどが出資するTSMCの日本法人(JASM)が牽引するが・・・それが兜町ならではの発想なのか関連性の薄いはずの?企業も関連銘柄として、指折り数えられている。

 例えばビューティ花壇。生花祭壇の企画提案・制作・設営を全国展開している。数期間の営業利益も順調な推移。でも何故・・・兜町の住民は「熊本市に本社がある。TSMC進出以来、地価が上がっている。効果を享受している」とした。

 今回は、ヤマックス(東証スタンダード)に着目してみた。熊本市に本社を置く、土木向けコンクリート2次製品メーカー。道路わきの側溝や駐車場の縁石、川沿いの護岸など身近に活かされている。またPCカーテンウォール(高い耐熱性・耐火性・遮音性を持ち様々なデザインや形状の建築物の外壁)として、東京都庁を初め超高層建築が乱立する新宿の代表的なビルにも使われている。

 収益動向は、2022年3月期こそ経済活動の停滞を受け15.1%の減収/15.6%の営業減益となったが、23年3月期以降は、快調。前3月期の「14.3%増収、55.3%営業増益、48.3%最終増益」に続き今3月期も「10.9%増収、19.9%営業増益、23.9%の最終増益、14円増配30円配」計画で立ち上がり、昨年11月に続き2月にも上方修正。

 新たな予想は「16.5%の増収(210億円)、115.8%の営業増益(18億円)、122.0%の最終増益(12億円)、36円配」。最新の四季報:24年春号は業績欄の見出しを【特需謳歌】としている。

 本稿作成中の時価は1630円台、予想税引き後配当利回り1.77%。2月高値1859円から小幅調整場面も、予想PER13倍強と割高感は薄い。コンクリート2次製品は建屋建設に不可欠。改めて振り返ってみたら過去10年間の調整済み株価パフォーマンスは5.3倍余。しばらくは目が離せない銘柄といえよう・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る

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