3.1 フィリップ リム 2024年春夏コレクション、多様で多面的なニューヨークを示すユニフォーム

　3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2024年春夏コレクションが、ニューヨークファッションウィークにて発表された。

進化し続けるNYのタペストリーを着想源に
　4年ぶりのランウェイでの発表となった2024年春夏コレクションは、進化し続けるニューヨークのタペストリーと、ブランドのラブストーリーが着想源。ニューヨークの多様で多面的な性質をウェアに取り込み、ブランドならではのニューヨークにおけるユニフォームを提案する。

“ニューヨーク”への愛を投影
　ブランドのニューヨークへ対する愛が感じられるのが、特注の「NY」イニシャルをあしらったフーディーだ。ノースリーブのカジュアル要素満載のウェア中央にあしらわれており、「NY」の上には「Lover」の文字を重ねるようにして配置している。また、ワイドシルエットのチノパンや、同素材のシャツやスカートなど、アメリカンカジュアルなテイストのルックも多数展開された。

フルレングスのイブニングドレス
　また今季は、ブランドコンセプトである「クール」「シック」「イージー」を体現したフルレングスのドレスが目立つ。透け感のあるブラックで全体を統一したドレスや、裾にいくにしたがって徐々に花柄が消えていくドレス、肩から腰にかけてのドレープが印象的なイエローのドレスなどが揃う。

ベーシックな色合いに鮮やかなカラーを差し込んで
　カラーパレットは、ベーシックなベージュやブラックに加え、ハッとするほど鮮やかなイエローやライトグリーンなどのカラーを差し込んで。鮮やかなカラーは花柄に用いられ、コレクションに華やかさをプラスしていた。

NYにおいて多様性を示すチャイナタウンにちなんだシューズ
　多様性が感じられる足元にも注目。コレクション発表の舞台であり、ニューヨークにおける多様性を示す場でもあるチャイナタウンにちなみ、中国風スリッパへオマージュを捧げ、“東洋の美”をシューズのデザインに落とし込んでいる。なおこれらのシューズは、いずれも軽やかなシアー素材のトップスやスカートをレイヤードしたウェアと合わせられた。