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12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは17ドル安、CPI待ち
*07:52JST 12日の米国市場ダイジェスト:NYダウは17ドル安、CPI待ち
■NY株式:NYダウは17ドル安、CPI待ち
米国株式市場は反落。ダウ平均は17.73ドル安の34,645.99ドル、ナスダックは144.28ポイント安の13,773.61で取引を終了した。
8月消費者物価指数(CPI)発表を明日に控えた警戒感に寄り付き後、下落。ソフトランディング期待にダウは一時プラス圏に回復もハイテクの売りに押され上昇を維持できなかった。携帯端末のアップル(AAPL)やソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)の下落がハイテクセクターの重しとなり、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別ではエネルギーや銀行が上昇した一方で、ソフトウエアサービスが下落した。
地銀のフィフス・サード・バンコープ(FITB)やシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は銀行のJPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が当局が提示している規制強化案に強い反対姿勢を示したため、それぞれ上昇。紙製包装ソリューション会社、ウエストロック(WRK)は世界最大規模のアイルランドの同業スマ―フィット・カッパ・グループ(SKG)との合併で合意したことが明らかになり、上昇した。また、石油会社のエクソンモービル(XOM)は、原油高で業績改善期待に上昇。コンビニエンスストア運営のケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ(CASY)は四半期決算が予想を上回り、買われた。
一方で、携帯端末のアップル(AAPL)はイベントで、期待されていた通り新型アイフォーン15を発表したが価格はアイフォーン14と同じに設定されたほか、特にサプライズなく、下落した。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は四半期決算でクラウドの売り上げ鈍化で見通しに失望した売りが加速し大幅安。
投資家の恐怖心を表すVIX指数は14.42まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:原油高で米利上げ長期化観測も
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、146円90銭から147円23銭まで上昇し、147円00銭で引けた。原油高や消費者物価指数(CPI)の発表を控え、米利上げ長期化の観測にドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0706ドルまで下落後、1.0760ドルまで上昇し、1.0757ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の利上げを巡り見解が分かれユーロ売りが優勢となったのち、ECBがインフレ見通しを引き上げる公算との報道を受けて利上げ観測が強まり買戻しが加速した。ユーロ・円は、157円40銭から158円27銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2460ドルまで下落後、1.2498ドルまで上昇した。スタグフレーションを警戒したポンド売りが継続。ドル・スイスは、一時0.8934フランまで上昇後、0.8907フランまで下落した。
■NY原油:上昇で88.84ドル、昨年11月以来となる89.37ドルまで買われる
NY原油先物10月限は上昇(NYMEX原油10月限終値:88.84 ↑1.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.55ドルの88.84ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは87.22ドル-89.37ドル。アジア市場で87.22ドルまで売られたが、主要産油国による減産期間延長の影響は消えていないため、米国市場の後半にかけて2022年11月以来となる89.37ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に 88ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.97ドル +0.49ドル(+1.72%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.55ドル +2.04ドル(+2.44%)
ゴールドマン・サックス(GS)330.90ドル +6.25ドル(+1.93%)
インテル(INTC) 38.86ドル +0.27ドル(+0.70%)
アップル(AAPL) 176.30ドル -3.06ドル(-1.71%)
アルファベット(GOOG) 136.07ドル -1.67ドル(-1.21%)
メタ(META) 301.66ドル -5.90ドル(-1.92%)
キャタピラー(CAT) 281.81ドル -0.24ドル(-0.09%)
アルコア(AA) 28.20ドル -0.48ドル(-1.67%)
ウォルマート(WMT) 164.52ドル +0.18ドル(+0.11%)《ST》
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