楽天と地方13TV局、各地の魅力伝える番組を配信　地域産品の販促に

　楽天グループは12日、地方放送局13社及びLiveParkと、コンソーシアムを設立したと発表した。各放送局の番組配信を通して、全国各地の魅力を発信するサイト「のぞいてニッポン」を開始。地域産品の販売や、旅行の提案などにつなげる。

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　各放送局が過去に放送した番組の映像を配信し、ユーザーの購買意欲や訪問意欲を刺激する。オリジナル映像も新たに制作する。ネットショッピングモールの楽天市場だけでなく、ふるさと納税のポータルサイト「楽天ふるさと納税」や、旅行予約サイト「楽天トラベル」などとの連携を順次すすめる。

　コンテンツを視聴することで各地域への関心を高め、市域産品を購入したり、ふるさと納税を通した寄付につなげてほしいと考えている。各地域への旅行予約も提案する。

　コンソーシアムに参加するLiveParkは、ライブ配信プラットフォームを運営する企業。誰でも手軽にライブ配信ができる仕組みで、配信者と視聴者で双方向のコミュニケーションをとることができるのが特徴。今回のプロジェクトの発起人は同社で、「編集部」の運営も行う。

　編集部は、サイトの運営だけでなく、各局のコンテンツを活かした企画の立案から記事制作も担う。SNSを通して情報発信も行っていく。

　LiveParkはこれまで、楽天や各放送局と共同でご当地アナウンサーが地域の魅力を発信する「聞き上手グランプリシリーズ」を展開してきた。今回のコンソーシアムは、これを下敷きに発展させたもの。

　尚、参画する13の地方放送局は北海道放送、青森放送、テレビ岩手、テレビ金沢、日本海テレビジョン放送、RSK山陽放送、社瀬戸内海放送、南海放送、RKB毎日放送、サガテレビ、テレビ大分、テレビ宮崎、沖縄テレビ放送。

　楽天グループは、楽天市場を通した地域産品の販路拡大に力を入れている。また楽天ふるさと納税を通して地方自治体と協業したり、「楽天トラベル」を活用して観光促進のサポートも行っている。（記事：土佐洋甘・記事一覧を見る）