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バフェット氏の日本株買いに期待!?
●バフェット氏が日本株買いを示唆
バークシャー・ハザウェイ社を率いるウォーレン・バフェット氏が来日し、11日に日本経済新聞との単独インタビューで、5大商社株の保有比率を高めたことや、日本株への追加投資の可能性を示した。
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この報道を受けて、5大商社株は軒並み3%上昇、丸紅は5%上昇する場面もあった。
バフェット氏は、2020年に5大商社株を5%超保有したということで話題になった。当時はコロナショックで航空株を全売却した一方で、日本の商社株を買うという大胆な投資スタイルが市場を驚かせた。
最近ではTSMC株を売却した一方で、商社株は保有比率を高めることなった。
バフェット氏の狙いはなんだろうか?商社以外の日本株にとっても追い風となるのだろうか?
●バフェット氏の商社株買い
バフェット氏は2020年8月に1年以上かけて、日本の5大商社株(三井物産、三井商事、住友商事、丸紅、伊藤忠商事)を、発行済み株式の5%超まで買ったと発表した。
2022年11月の報告書でも、さらに買い増ししていたことが判明し、6%超まで買っていた。
日本の商社はビジネス構造が複雑すぎると言われているが、バフェット氏は11日のインタビューで、買った理由は「バークシャーと似ている」「世界の事情に精通している」としている。
バフェット氏は分からないものには投資しないと言われており、GAFAなどのハイテク株もアップル株以外は避けてきた。日本の商社は、バークシャーと相通ずるものがあると見ていると思われる。
●日本株は買い?
バフェット氏は安定的で分かりやすく、成長性がある企業を積極的に買う傾向があり、コカ・コーラやアメリカン・エキスプレスなどが“お気に入り銘柄”として知られている。
となれば、5大商社株のように、PER・PBRが低く、配当金も高く、安定した企業が多い日本株は、バフェット氏の投資先としては打ってつけなのだろう。
今後もバフェット氏は、一般受けするAI関連や自動運転などではなく、投資家にとっては地味な日本企業を積極的に買う可能性は高い。ただ一方で見切りが早いことでも有名なので、注意が必要ではある。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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