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三菱ふそう、新世代EVトラック「eCanter」発表
左から 標準キャブSサイズバッテリー車両(バン架装) ワイドキャブMサイズバッテリー車両(バン架装) ワイドキャブLサイズバッテリー車両(バン架装)[写真拡大]
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、小型トラック「Canter/キャンター」をフルモデルチェンジし、同時に前期モデルからラインアップする電気(EV)トラック「eCanter」の新型モデルを発売した。新型「eCanter」は、全国の三菱ふそう販売部門で3月9日より受注を開始した。EVトラックについては、先般、いすゞが「ELF/エルフ」にEVを新たに発表したばかり。比較的短中距離の物流におけるトラックの電動化が本格化する。
2017年に国内初の量産型小型EVトラックとして発売した「eCanter」は、2020年の先進安全装備拡充を経て今回、ラインアップの大幅な拡大と多様なビジネスケースに対応した航続距離を実現した新型モデルに進化した。
駆動モーターを後軸に統合したMFTBC独自開発の電動アクスル(eAxle)を採用。電気アクスル(eAxle)は、プロペラシャフトを廃してドライブトレインをコンパクトな構造にし、シャシーや架装バリエーションの大幅拡大を実現。結果、シャシー展開拡大が可能となり、国内モデル合計で28型式のラインアップを展開。ダンプ、キャリアカー、脱着車、リヤクレーン、ゴミ収集車といった架装にも対応する。
従来モデルの車両総重量(GVW)7.5tクラスに加えて、GVW5tクラスから最大でGVWtクラスまで展開。キャブバリエーションも従来モデルと同等のワイドキャブにくわえて、小回りのきく標準幅キャブ、そして中型トラック「ファイター」と同等のEX拡幅キャブの3種類を用意する。ホイールベースも複数のラインアップを展開し、小回り性を重視したのラストワンマイル輸送向けの2500mmから、中型車クラスの4750mmまで揃えた。
さらに、ホイールベースに応じてバッテリーを1個から最大3個まで搭載可能なモジュール式バッテリーを採用し、ラストワンマイル輸送からより長距離の輸送まで、用途に合わせた車種を選択できる。バッテリー(41kWh)1個搭載のSサイズ(標準幅キャブ)は116km、バッテリー2個搭載のMサイズ(標準幅キャブ)は236km、バッテリー3個搭載のLサイズ(ワイド幅キャブ/EX拡幅キャブ)では324kmの航続距離を実現した。
ダイムラートラックグループとして、MFTBCは2039年までに国内に投入する全てのトラック及びバスの新型車両をCO2ニュートラルにするビジョンの実現を掲げる。「eCanter」はダイムラートラックが目指す輸送のカーボンニュートラル化の実現において、重要な役割を果たすとしている。(編集担当:吉田恒)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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