バンダイ、「ガシャポン」専門店をイギリスで展開へ

2023年3月24日 08:26

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NAMCO Funscape Trafford Centreでのロケテストの様子(画像: バンダイナムコアミューズメントの発表資料より)

NAMCO Funscape Trafford Centreでのロケテストの様子(画像: バンダイナムコアミューズメントの発表資料より)[写真拡大]

 バンダイナムコアミューズメント(東京都港区)は、カプセルトイ「ガシャポン」専門店の展開をイギリスで開始すると発表した。海外市場の開拓に力を入れる。現地法人のBandai Namco Amusement Europe(以下、BNAE)およびバンダイと協力し運営する。

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 3月25日に、3店舗同時にオープンする予定だ。内1店はポップアップショップ。店舗面積はTrafford店が33m2で、 Metrocentre店とNorwich店が50m2。いずれもガシャポンの面数は96面。

 バンダイナムコアミューズメントは日本国内で約130店のガシャポン専門店を運営しおり、その知見を活かして店舗運営のノウハウ共有や支援を行う。BNAEは店舗運営や商品の輸入を担当。今後は複数店舗の展開を視野に入れている。

 日本のカプセルトイは精工なつくりのキャラクターやユニークなアイテムが海外でも人気。専門店は訪日外国人が観光の際に立ち寄る人気スポットとなっている。

 バンダイナムコアミューズメントは2022年7月に期間限定のポップアップショップをイギリスで開設し、これまでユーザー調査や市場開拓を行ってきた。調査結果を踏まえて、3月に正式オープンをする運びだ。日本のガシャポンを、イギリスにも大きな時差無く届ける。

 国内ではここ数年カプセルトイのブームが続いている。日本カプセルトイ協会によると、市場規模は製造元出荷ベースで約720億円と推計されている。コロナ禍で大型商業施設の空き区画が増加。カプセルトイの出店依頼が増えたことが背景にある。

 カプセルトイは新商品が毎月400種類以上リリースされており、鮮度の高さが好感を得ている。また従来は子供向けだったが、現在のメインターゲットは30代~40代の大人。単価も300~400円が主体で、それ以上の高額商品も開発されており客単価も高い。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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