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NYの視点:市場関係者3月FOMC利上げを予想、利上げ停止はサプライズに
*07:43JST NYの視点:市場関係者3月FOMC利上げを予想、利上げ停止はサプライズに
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)を21日から22日にわたり開催する。短期金融市場は25BPの利上げを85%織り込んだ。昨年の急激なFRBによる利上げを受けて、「ミンスキー・モーメント:突如として資産価値が下落し、信用市場やビジネス活動においての成長がとまることを意味する」かどうかが市場の議論となっている。
欧州ではクレディ・スイス混乱の真っただ中、実施された定例理事会で欧州中央銀行(ECB)は継続するインフレ制御に加えて、さらなるパニックを起こすことを回避するため、計画通り50BPの利上げに踏み切った。中堅銀行2行の破たんによる金融システムへの不安も完全に払しょくされたわけではないが、FRBもECBと同様に計画通り25BPの利上げに踏み切り、今後の利上げ停止を示唆するハト派利上げの憶測が強まった。
経済専門局のCNBCが市場関係者を対象に実施した調査によると、72 %の市場参加者がFRBが3月FOMCで利上げを決定するとみている。しかし、そのうち、利上げすべきと答えたのは52%。ピーク金利は23年6月に5.2%に達するとの予想で依然高い水準。7月までに利下げまたは、利上げ停止するとの見通しは回答者の86%を占める。現在のFRB政策で重要な事項として、金融安定、銀行システムの健全性を保護:52%、インフレ制御:45%と、金融安定を望む意見が多い。また、景気後退入り確率は55%。23年9月から開始で、8カ月続くとの見通し。
預金の保証に関しては、SVB・シグネチャー銀の支援支持は62%だが、将来の銀行破たん支援は52%にとどまり、モラルハザードが懸念されている。
万が一、FRBが金融システムが回復する時間を稼ぐために利上げを停止した場合は、サプライズでリスクオン、ドル安が進む可能性がある。
●CNBC市場調査
■3月FOMC
利上げ:72%
利上げすべき:52%
■ピーク金利
5.2%、23年6月
■利下げ
7月までに利下げまたは、利上げ停止86%
■現在のFRB政策に重要な事項
金融安定、銀行システムの健全性を保護:52%
インフレ制御:45%
■景気後退入り確率55%、マイルドな景気後退57%、平均:23年9月から8カ月
■金融混乱の影響
ディスインフレ/デフレ:78%
インフレ:7%
影響なし:15%
小中堅銀から大手銀へ資金移動:100%
貸付規制厳格化:97%
収益減:93%
預金金利の上昇:72%
保険ない預金の保証
SVB・シグネチャー銀の支援支持:62%
将来の銀行破たん支援:52%《CS》
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