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24日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、中国コロナ感染拡大に警戒感
*16:50JST 24日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で3日ぶり反落、中国コロナ感染拡大に警戒感
24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比7.60ポイント(0.25%)安の3089.31ポイントと3日ぶりに反落した。
中国の経済活動停滞が危ぐされる流れ。本土では新型コロナウイルス感染に歯止めがかからず、複数エリアで厳格な行動規制が導入された。中国の23日新規感染(無症状含む)は、3万1444人を数えている。上海市がロックダウン(都市封鎖)となった4月以降で初めて、全国で合計3万人を突破した。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国当局の景気テコ入れスタンスが支えとなっている。常務会議で、預金準備率の引き下げを検討していることを明らかにした。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ITハイテク関連の下げが目立つ。スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が7.1%安、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が4.0%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.7%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.1%安で引けた。
ゼネコンなどインフラ建設関連もさえない。中国交通建設(601800/SH)が3.5%安、中国鉄建(601186/SH)が3.3%安、中国中鉄(601390/SH)が2.9%安、中国電力建設(601669/SH)が2.3%安と値を下げている。同セクターはこのところ、政策支援の期待で上げが目立っていた。消費関連株、運輸株、金融株、メディア関連株なども売られている。
半面、不動産株は高い。新城控股集団(601155/SH)が6.8%、信達地産(600657/SH)が4.0%、臥龍地産(600173/SH)が3.4%、金地集団(600383/SH)が2.6%ずつ上昇した。当局はこのところ、不動産業の救済策を相次ぎ打ち出している。足もとでは、中国政府の方針に従い、大手銀行がそろって優良不動産デベロッパー向けの融資支援を決定した。そのほか、エネルギー株、医薬品株、素材株、公益株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.15ポイント(0.05%)安の289.16ポイント、深センB株指数が0.32ポイント(0.03%)安の1124.01ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《FA》
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