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22日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で5日続落、経済再開の期待後退
*18:00JST 22日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で5日続落、経済再開の期待後退
22日の香港市場は、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比231.50ポイント(1.31%)安の17424.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が100.68ポイント(1.68%)安の5901.22ポイントとそろって5日続落した。売買代金は1271億9650万香港ドルとなっている(21日は1102億9460万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが継続する流れ。新型コロナウイルス感染が中国で再拡大する中、早期のリオープン(経済再開)に対する期待が後退している。感染者の増加が続く北京市で、同市疾病対策予防センターの劉暁通・副主任は21日、「感染拡大以降、状況は最も複雑で深刻」との見解を示した。一部の地域では、防疫措置が強化され、ロックダウン(都市封鎖)に突入している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が根強い中、指数はプラス圏で推移する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が8.3%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が6.0%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.4%安と下げが目立った。
セクター別では、レストランチェーンなど外食関連が安い。海倫司国際HD(9869/HK)が9.5%、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が5.6%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.5%、海底撈国際HD(6862/HK)が5.2%ずつ下落した。
医薬品セクターもさえない。百済神州(6160/HK)が7.4%安、康希諾生物(6185/HK)が6.8%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.1%安、四環医薬HD集団(460/HK)が4.7%安と値を下げた。
半面、ゼネコンや建機のインフラ建設セクターは高い。中国交通建設(1800/HK)が8.4%、中国中鉄(390/HK)が6.9%、中国鉄建(1186/HK)が5.9%、中国龍工HD(3339/HK)が2.4%、中聯重科(1157/HK)が0.9%ずつ上昇した。産業支援の動きを好感。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は21日、インフラ投資支援のため中長期融資を拡大するよう国内銀行に要請した。
一方、本土市場は5日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%高の3088.94ポイントで取引を終了した。インフラ関連株が高い。金融株、エネルギー株、メディア関連株、海運株、公益株の一角なども買われた。半面、医薬品株は安い。ITハイテク関連株、自動車株、素材株も売られた。
亜州リサーチ(株)《FA》
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