22日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日ぶり反発、ゼネコン株に買い

2022年11月22日 16:51

印刷

記事提供元:フィスコ

*16:51JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で5日ぶり反発、ゼネコン株に買い
22日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比3.90ポイント(0.13%)高の3088.94ポイントと5日ぶりに反発した。


中国経済対策の動きが相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は21日、インフラ投資支援のため、中長期融資を拡大するよう国内銀行に要請した。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。新型コロナウイルスの新規感染者が国内で急増する中、複数の地域でロックダウン(都市封鎖)が導入された。早期のリオープン(経済再開)に対する期待が後退している。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ゼネコン株の上げが目立つ。中国交通建設(601800/SH)がストップ(10.0%)高、中国鉄建(601186/SH)が5.9%高、中国建築(601668/SH)が5.6%高、中国中鉄(601390/SH)が5.2%高で引けた。


金融株も高い。中国人寿保険(601628/SH)が4.4%、中国太平洋保険(601601/SH)が3.0%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が3.3%、招商銀行(600036/SH)が1.8%ずつ上昇した。


エネルギー株もしっかり。中国神華能源(601088/SH)が2.1%高、中国石油天然気(601857/SH)が2.0%高、中国石油化工(600028/SH)が1.9%高で取引を終えた。メディア関連株、海運株、公益株の一角なども買われている。


半面、医薬品株は安い。上海復星医薬集団(600196/SH)が5.0%、北京同仁堂(600085/SH)が3.3%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.1%、薬明康徳(603259/SH)が1.9%ずつ下落した。


ITハイテク関連株もさえない。半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が2.8%安、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が2.5%安、LED基盤チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.2%安、薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が1.9%安と値を下げた。自動車株、素材株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.93ポイント(0.32%)高の288.07ポイント、深センB株指数が0.99ポイント(0.09%)高の1125.51ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

関連記事