25日の中国本土市場概況:上海総合0.04%安で続落、旅行関連は逆行高

2022年10月25日 16:47

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記事提供元:フィスコ

*16:47JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.04%安で続落、旅行関連は逆行高
25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比1.27ポイント(0.04%)安の2976.28ポイントと小幅ながら続落した。


投資家の慎重スタンスが継続する流れ。人民元安の進行が重しとなっている。24日の外国為替市場では、対米ドルのオフショア人民元が前日の7.22人民元から7.30人民元台に下落し、2010年以来の安値を再び更新した(25日は一時、7.36人民元台)。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。前日に急落した反動もあり、値ごろ感が着目された。中国新指導部に対する過度な不安も薄らぐ。アリアンツなどの中国ファンドマネジャーは、中国政府は近く、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を緩和するとの見通しを示した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、不動産の下げが目立つ。金地集団(600383/SH)が4.0%安、臥龍地産(600173/SH)が2.4%安、新城控股集団(601155/SH)が2.3%安、信達地産(600657/SH)が0.9%安で引けた。


医薬品株も安い。北京同仁堂(600085/SH)が2.7%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.2%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が1.6%、薬明康徳(603259/SH)が1.4%ずつ下落した。エネルギー株、素材株、金融株なども売られている。


半面、エアラインや空港、代理店、ホテルなど旅行関連株はしっかり。中国国際航空(601111/SH)が3.7%高、春秋航空(601021/SH)が3.0%高、上海国際機場(600009/SH)が3.5%高、広州白雲国際機場(600004/SH)が3.1%高、黄山旅遊発展 (600054/SH)が1.9%高、北京首旅酒店(600258/SH)が3.5%高で引けた。自動車株、発電・電力設備株、半導体株、海運株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.72ポイント(0.25%)高の283.94ポイント、深センB株指数が2.87ポイント(0.26%)安の1099.29ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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