MICIN、外来診察の受付や会計がスマホで完結の新サービス

2022年9月21日 07:54

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クロンスマートパスの利用イメージ(画像:MICINの発表資料より)

クロンスマートパスの利用イメージ(画像:MICINの発表資料より)[写真拡大]

 MICINは20日、医療機関の外来診察で、受付や会計、薬の受取りまでをスマートフォンで完結できる新サービス「クロンスマートパス」を開始したと発表した。診療の会計は、インターネット経由でクレジットカード払いとなる。医療機関側のクレジットカード決済手数料は、所定条件をクリアすれば無料となる。

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 クロンスマートパスは、専用Webサイトまたはアプリで利用可能。アプリのダウンロードは必須ではない。利用前に初期登録として、氏名や住所などの基本情報や支払い用クレジットカード情報の登録と、保険証の画像データのアップロードなどが必要となる。

 診察を受ける際、患者は受付でQRコードを読み込んでチェックインを行う。保険証は事前登録しているため、その場での確認は不要だ。診察後は、登録したクレジットカードから自動で医療費の支払いが行われる。

 患者はその場で処方箋の受取りが必要となるが、処方箋データは医療機関と薬局で自動連携が可能。そのため薬局訪問せずに調剤依頼でき、また調剤完了時にはスマホに通知が届く。患者は通知受信後に薬局を訪問して薬を受け取る。

 クロンスマートパスの提供で目指しているのは、患者と医療機関双方への貢献。患者にとっては、会計や調剤待ちの手間と時間の短縮、混雑回避などにつながる。医療機関は、混雑回避・接触時間の短縮による感染症対策や、受付や会計業務の効率化となる。

 MICINは、デジタルデータやテクノロジーを活用した医療ソリューションを展開しているスタートアップ企業で、2015年11月に創業。創業当時の社名は「情報医療」で、18年7月に現社名に変更した。オンライン診療サービス「curon(クロン)」をメイン事業として、服薬指導・薬の配送などを行う薬局向けの「curonお薬サポート」や、臨床関連事業、患者の治療・セルフケア支援事業、少額短期保険事業などを手がけている。

 同社はコロナ環境下で事業を拡大してきた。20年3月には、医療機関と薬局間で処方箋情報を共有するシステムをcuronの1機能として開発し展開。アイン薬局や日本調剤など大手薬局チェーンが採用し、開始1カ月で2,300超の薬局が導入に至っている。

 20年5月にはcuronお薬サポートを開始し、同年8月に予約機能を付けた正式版をリリース。こちらも開始3カ月で2,500超の店舗が導入した。ベースであるオンライン診療サービスcuronも好調で、現在全国5,000施設以上に導入されている。

 21年5月にはKDDIと協業し、KDDIの健康支援アプリの1機能としてオンライン診療サービスを提供。その後も、患者の治療・セルフケア支援事業でのアプリ開発や、21年8月の少額短期保険事業への参入など事業拡大を続けている。今後より一層の拡大が期待される。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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