ホンダ・フィット、スポーツモデル「RS」が復活へ

　ホンダは5日、2022年秋にマイナーモデルチェンジを予定している「FIT（フィット）」に関する情報を、ホームページで先行公開した。今回のマイナーチェンジでは新デザインを採用すると共に、スポーツモデル「RS」の復活も明らかになった。

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　現行ホンダフィットは、2020年にデザインを一新して登場。先代モデルまでの戦闘的なデザインから、かわいらしさを前面に出した新しいスタイルで、当時から賛否両論が巻き起こっていた。また、それまでラインアップにあったスポーツモデルの「RS」もカタログ落ちしてしまい、ファンの落胆は大きかったと言っていい。

　登場から約2年、ついにフィットに「RS」の復活がアナウンスされた。公開された情報はわずかだが、そこから見えてくるものもある。

　先ずはエクステリアデザインだが、大きく目を引くのがフロントグリルだろう。標準モデルより明らかに広くなったメッシュタイプのラジエータグリルは、スポーティで見栄えがかなり戦闘的に変わった。そして、ロアグリルの赤い「RS」バッジがドライバーを高揚させるのは間違いない。

　内装も「RS」はかなり硬派に見える。ブラック基調の内装がドライバーを迎え入れ、他のグレードとはかなり違うスポーツマインドを感じさせている。またシートも、セミバケットの様相なほか、本革に見えるステアリングも走りに期待を持たせた仕様と言える。

　パワーユニットの詳細は発表されていないが、e:HEVが搭載されるのは間違いない。また、2モーターハイブリッドで従来モデルよりさらにパワフルになっていると言う。

　さらに「RS」のe:HEVには、減速セレクター、ドライブモードスイッチが専用装備され、ドライバーの走りのこだわりに応えられる仕様となっている。

　先代同様「RS」と名がついてもフォードフォーカスRSやポルシェGT3RSといった特別モデルのように、エンジン性能が大きく高められることは無いだろうが、足回りが引き締められていることに期待したい。ただ視覚的に、かなりハイパフォーマンスなクルマに映ることには間違いないだろう。（記事：小泉嘉史・記事一覧を見る）