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ツインタワーの大規模複合開発「芝浦プロジェクト」、野村不動産など概要発表
芝浦プロジェクトの完成イメージ(野村不動産など発表資料より)[写真拡大]
野村不動産とJR東日本は、東京都港区の浜松町ビルディング(旧東芝ビルディング)の建替事業として着工している「芝浦プロジェクト」(港区芝浦)の概要を発表した。商業施設、オフィス、ホテル、住宅が入るツインタワーの複合施設を建設するもので、2030年度の全体完成を予定している。
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芝浦プロジェクトは、野村不動産グループが持つ浜松町ビルディングと、JR東日本が所有するカートレイン乗降場跡地の合計約4.7ヘクタールを、国家戦略特別区域の特定事業で一体開発し、高層のツインタワーを建設する計画。ツインタワーは地下3階、地上43階建てのS棟と地下3階、地上45階建てのN棟で、ともに高さ235メートル。延べ床面積は合計で約55万平方メートルになる。
両棟とも低層階に商業施設が入り、地域の新たなにぎわい創出の場所とする。中層階はともにオフィスとし、湾岸部のロケーションを生かしたワーケーションを提案する。海と空を見渡す眺望を優先し、柱を18メートル間隔に設計、地上138メートルの28階にワーカー向けスカイラウンジを設ける。上層階はS棟に欧州最大手のホテルグループ「アコー」が日本初進出するラグジュアリーホテル「フェアモント東京」、N棟には住宅が入る。
S棟の建設工事は2021年10月から始まっており、2025年2月にひと足早く完成する予定。これに合わせ、野村不動産グループは2025年、本社をS棟に移転する。N棟は2027年度に着工し、2030年度の完成を目指している。
建設場所は芝浦運河や日の出桟橋を介して東京湾を一望できる。同時に、JR浜松町駅から東京湾や田町方面に向かう交通ネットワークの拠点に位置する。隣接して旧芝離宮恩賜庭園があり、抜群の景観も持つ。野村不動産はこの場所を複合拠点として再開発することで東京の国際競争力向上を期待している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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