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神戸のJR三ノ宮駅ビル、高さ160メートルの高層ビルに建て替え 2029年度開業へ
JR三ノ宮駅ビルのイメージ(JR西日本発表資料より)[写真拡大]
JR西日本が建て替えを計画している神戸市の三ノ宮駅ビル(中央区雲井通)の概要が発表された。神戸市、都市再生機構西日本支社と連携して進める計画で、高さ160メートルの高層ビルに大型商業施設とホテル、オフィスを整備するとともに、神戸の玄関口にふさわしい空間を創設する。2022年度に設計に着手して2023年度に着工、2029年度の開業を目指す。
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新しい駅ビルは地下2階、地上32階建て延べ約10万平方メートル。売り場面積約1万9,000平方メートルの大規模商業施設、客室250のホテル、賃貸面積約6,000平方メートルのオフィスなどが入居。駅前広場上空にデッキを整備して広さ約2,500平方メートルの空間を設ける。
駅ビル本体はJR西日本と都市再生機構の共同事業で進め、神戸市が公共施設整備などを進める。総事業費は約500億円。高さ160メートルで、JR西日本が単独で手掛けるビルとしては最も高い。神戸市は市中心部に当たる三宮地区の新たなランドマークとしても期待している。
三ノ宮駅直結の旧駅ビル「三宮ターミナルビル」は商業施設やホテルが入って1981年に開業したが、老朽化で2018年に閉館した。JR西日本は2018年にまとめた中期経営計画で、三ノ宮駅建て替えを大阪市の大阪駅、広島市の広島駅と並ぶ3大プロジェクトと位置づけ、計画を詰めていた。
神戸市は1995年の阪神・淡路大震災で深刻なダメージを受け、復興を進めるのに手いっぱいで、都心部の再開発などに十分な力を注ぐことができなかった。ようやく復興が一段落したことから、官民一体となって中長距離バスターミナル、神戸阪急ビル建て替え、歩行者デッキの整備など三宮地区再開発に本腰を入れており、JR駅ビルの建て替えはその中核事業の1つと位置づけている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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