7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、不動産と金融に買い

2021年12月7日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 7日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、不動産と金融に買い
7日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比5.78ポイント(0.16%)高の3595.09ポイント(上海A株指数は0.16%高の3768.13ポイント)と反発した。


中国政府の景気テコ入れスタンスが好感される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は6日、市中銀行の預金準備率を15日から0.5%引き下げると発表した。また、2022年の経済政策などを議論した6日の共産党中央政治局会議では、不動産規制の緩和修正方針が示されている。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された今年11月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、不動産株が高い。新城控股集団(601155/SH)が6.4%、金地集団(600383/SH)が3.4%、上海世茂(600823/SH)が2.9%ずつ上昇した。


金融株もしっかり。興業銀行(601166/SH)が3.8%高、中国平安保険(601318/SH)が2.5%高で取引を終えた。運輸株、インフラ建設関連株、公益株、医薬品株、エネルギー株なども買われている。


半面、ハイテク関連株はさえない。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.4%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が1.2%安で引けた。


自動車株も安い。中国汽車工程研究院(中国汽研:601965/SH)が4.7%、金杯汽車(600609/SH)が3.7%、長城汽車(601633/SH)が1.4%ずつ下落した。非鉄株、防衛関連株も売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.51ポイント(0.54%)高の283.40ポイント、深センB株指数が4.53ポイント(0.38%)高の1189.91ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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