みんなの銀行、eスポーツのマネジメント会社とパートナー契約 チームを金融支援

2021年9月20日 16:50

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ファンが日常の金融行動を通してチームに活動資金を届けられるスキーム(画像はみんなの銀行発表資料より)

ファンが日常の金融行動を通してチームに活動資金を届けられるスキーム(画像はみんなの銀行発表資料より)[写真拡大]

 みんなの銀行(福岡県福岡市)は17日、プロeスポーツプレイヤーやゲーム配信者のマネジメントを行うCS entertainmentとパートナーシップ契約を結んだと発表した。ファンとチームをつなぐ金融のプラットフォームになり、チームが活動資金を得られる新たなスキームを構築する。サービスの名称は「みんなのCheer Box」。

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 みんなの銀行アプリには、目的別に貯蓄が行える「Box」機能がある。これを活用し、チームを支援する目的と判別できる特定の条件でCheer Boxをファンが作成。みんなの銀行が預金残高の1%を、CS entertainmentの活動資金として届ける。チームからは、応援してくれたファンにプレゼントなどが届けられる予定だ。支援の上限金額は、所属の2チームにそれぞれ500万円を想定している。

 ファンにとっては、日常の金融行動を通して気軽にチームを応援することができ、チームにとっては、新たな活動資金の獲得手段になる。みんなの銀行は、チームと共同マーケティングを行うことで、銀行取引拡大につながる仕組みだ。中長期的には、「金融」×「スポーツ」でさらに新たなビジネスの可能性を探りたい考え。

 eスポーツの支援を行うのは、同行がターゲットとするデジタルネイティブ世代を中心に人気を集めているため。みんなの銀行は、デジタルネイティブな発想から2015年に生まれたデジタルバンク。既存の銀行の枠組みにとらわれず、金融の新たな形を模索している。

 CS entertainmentは、日本国内最大級のプロeスポーツリーグに所属する「FOR7」のマネジメントを行う他、ストリーマー部門には人気ゲームタイトルのクラン『芝刈り機〆』も属しており、注目度が高い。

 尚、同行は9月6日にもCheer Boxの第1弾として、北島康介率いるプロ競泳チームTokyo Frog Kingsと同様のスキームの開始を発表していた。CS entertainmentとの取り組みは、これに続く第2弾という恰好だ。
 (記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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