30日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で3日ぶり反落、ネット株の下げ重し

2021年7月30日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 30日の香港市場概況:ハンセン1.4%安で3日ぶり反落、ネット株の下げ重し
30日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比354.29ポイント(1.35%)安の25961.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が182.47ポイント(1.94%)安の9233.22ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は1896億3500万香港ドルに縮小している(29日は2541億2160万香港ドル)。


指標発表前に買い手控えムードが広がった。中国本土ではあす31日、7月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が発表される。最新のコンセンサス予想では、6月実績からやや低下する見込みだ。海外投資家の香港株離れも警戒。米ステート・ストリートは7月29日、ハンセン指数に連動する香港最大規模の上場投資信託(ETF)「盈富基金(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン:2800/HK)」の目論見書を修正し、「米国の投資家は購入できない」と明記した(同ETFは1.2%安で取引終了)。また、中国の新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大も不安材料として改めて意識されている。江蘇省の南京禄口国際空港を発端とするウイルス感染に関しては、地元当局の7月29日発表によると、同空港を由来とする感染は中国17省26市に拡大。うち北京市の新規感染は半年ぶりとなる。(亜州リサーチ編集部)


ネット株の価格が再び不安定化。ハンセン科技指数は2.6%安と他の指数をアンダーパフォームした。主要な構成銘柄では、美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.9%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.2%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.6%安と値を下げている。


中国不動産セクターも安い。中国恒大集団(3333/HK)が9.2%、龍湖集団HD(960/HK)が7.5%、華潤置地(1109/HK)が6.8%、碧桂園HD(2007/HK)が4.6%、中国海外発展(688/HK)が4.5%ずつ下落した。物件価格の抑制策を警戒。住宅価格の高騰抑制に向け、中国の各地方政府が不動産引き締めを強化している。


レジャー関連銘柄もさえない。エアラインの中国南方航空(1055/HK)が3.3%安、中国国際航空(753/HK)が2.4%安、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が3.4%安で取引を終えた。


半面、鉄鋼セクターは高い。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が10.2%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が8.1%、重慶鋼鉄(1053/HK)が5.8%、中国東方集団HD(581/HK)が3.3%ずつ上昇した。


半導体や通信設備・工事の銘柄群も物色される。晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が11.1%高、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.7%高、華虹半導体(1347/HK)が4.6%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.8%高、京信通信系統HD(2342/HK)が3.4%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が3.2%高と値を上げた。上海復旦微電子集団は上場来高値を更新している。


そのほか、ドライバルク海運の太平洋航運集団(2343/HK)が7.1%高と急伸。同社が報告した中間業績では、純損益が黒字に転換した。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3397.36ポイントで取引を終了した。金融株が安い。旅行関連株、医薬品株、食品飲料株、不動産株なども売られた。半面、資源・素材株は安い。自動車株、公益株、ハイテク株、インフラ関連株も買われた。

亜州リサーチ(株)《FA》

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