食品ロス削減目指すファミマのフードドライブ、実施店舗が全国130店舗に

2021年7月6日 17:41

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フードドライブの回収ボックス(ファミリーマート発表資料より)

フードドライブの回収ボックス(ファミリーマート発表資料より)[写真拡大]

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートは6日、食品ロスの削減を目指して4月から全国展開している「ファミマフードドライブ」の実施店舗が、130店に達したと発表した。9月に創立40周年を迎えるのを機に社会貢献活動として進めている事業で、今後も実施店舗を拡大して食品ロスのさらなる削減を目指す。

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 フードドライブを実施している店舗は、東京都大田区南馬込の大田南馬込6丁目店、兵庫県西宮市津門宝津町の今津駅前店など1都11県の130店。都道府県別の内訳は岩手県2、福島県6、茨城県11、埼玉県15、東京都15、愛知県3、岐阜県13、三重県6、兵庫県22、広島県4、鳥取県31、山口県2。スタートから約3カ月で100の大台を大きく突破した。

 フードドライブは、店頭に設置した回収ボックスへ家庭で余った食品を持ってきてもらい、地方自治体や地元の福祉団体などを通じて食品が必要な人に届ける試み。貧困世帯などの支援と食品ロス削減の両立を図る狙いがある。

 受け付ける食品は、
・未開封で破損していない
・賞味期限まで2カ月以上ある
・常温保存が可能
 などの条件が付く。ビール、日本酒などのアルコール類は対象外となる。自治体や福祉団体などがパートナーとなった地域で、参加を希望するファミマの店舗が実施している。

 農林水産省と環境省によると、国内で発生する食品ロス量は2018年度の推計で年間600万トン。内訳は食品関連業者で発生する事業系が324万トン、一般家庭で発生する家庭系が276万トンで、半分近くを家庭で食べ残したり、手つかずのまま廃棄したりしたものが占めている。

 食品ロス量は推計を始めた2012年度以降、微減傾向にあるものの、依然として大量の食品廃棄物を出していることに変わりない。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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