関連記事
個人投資家・有限亭玉介:インテルの大規模投資で半導体関連に注目【FISCOソーシャルレポーター】
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:インテルの大規模投資で半導体関連に注目【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
-----------
※2021年4月5日14時に執筆
テレワークによるパソコンの需要増や自動車業界の復調によって依然として半導体の供給不足が続いております。最新デバイスの先端技術を実現するには最新鋭の半導体が必要不可欠です。世界の半導体製造装置メーカー売上高ランキングで上位に食い込んでいる日本企業がこれからもその地位を守るにはどうすべきか注目ですな。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
世界中のメーカーが半導体の取り合いになるほど、半導体の供給不足と言える状況になっています。米インテルは半導体の生産能力を上げる為に3月23日に大規模工場への投資を発表するなど、世界中で競争は激化しています。同社はファウンドリー事業への参入も決めており、台湾TSMCに競合すれば半導体におけるシェアの奪い合いとなりそうです。
昨年、米インテルは回路線幅7nmプロセス適用製品の供給において遅延が発生しており生産能力に課題がありました。今回の2兆円もの大型設備投資によってその課題が解決されるとの期待もあり、半導体業界の勢力図が大きく変化する可能性があると思われます。それを取り巻く日本企業への影響も精査すべきでしょう。
今年中に台湾TSMCは3nmプロセスのリスク生産、来年の2022年には量産を開始すると発表しています。半導体の小型化が目まぐるしいスピードで進んでいく中で半導体の製造過程で使われるEUV露光装置の重要性は極めて高く、インテルの新工場でも導入が決まっています。
半導体と一言で言っても製造プロセスは膨大であり、そこには世界中の数え切れないほどの企業の協力によって成り立っています。その中で日本企業が持つ技術がどこに活かされるのか、何が競争優位に立っているのかを見定める必要もありますねぇ。
と、いうわけで今回は半導体関連銘柄をチェックして参ります。まずは総合ポンプメーカーの荏原製作所<6361>です。半導体研磨装置でTSMCと引き合いがあり大型設備投資の恩恵を受けると予想されています。また、EUV露光装置向け真空ポンプ排気システムは同社の技術力が光る製品と言えそうです。25日線を下値に年初来高値を更新しております。
EUV関連ではフォトレジスト向け感光性材料を手掛けている東洋合成工業<4970>にも思惑があります。2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」にも選出されており、2月5日の決算発表では上方修正し過去最高益を更新する見通しです。チャート(日足)は今年に入り下落基調でしたが、切り返すと直近で75日線を上抜いたので監視を強めております。
EUVマスク裏面検査やクリーニング装置などで世界市場シェア100%と圧倒的地位を築いているレーザーテック<6920>も半導体関連として見過ごせません。業績も過去最高益を見込み、株価も上場来高値を更新した模様。4月30日の決算発表も楽しみですな。
昨年11月にこちらの記事でご紹介しました半導体製造装置を手掛けるワイエイシイHD<6298>は2月12日の決算発表で黒字浮上しました。半導体製造装置向け精密部品の加工を手掛けるマルマエ<6264>も3月30日に上方修正し、年間配当を2円増額しております。ここまで見てもやはり半導体業界は好況と言えそうです。
ウエハ・ガラス基板の搬送装置を手掛けるローツェ<6323>もTSMCの生産増強の報道後、4月1日に動意しました。業績回復が著しい平田機工<6258>も底値から切り返しており、半導体関連として物色が強まるか監視中です。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。
----
執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず《RS》
スポンサードリンク