東京・江戸川区のJR平井駅前、野村不動産などが住宅と店舗の複合施設に着工

2021年4月6日 08:11

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複合施設の完成イメージ(野村不動産発表資料より)

複合施設の完成イメージ(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

 野村不動産と阪急阪神不動産は5日、平井5丁目駅前地区市街地再開発組合が、東京都江戸川区平井のJR平井駅北口で進める、駅前地区第1種市街地再開発事業に着工したことを明らかにした。約370戸の住宅と店舗の複合施設で、2024年度中の完成を目指している。完成すれば平井駅前の新たなランドマークとなりそうだ。

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 再開発地区は平井駅北口駅前広場に面した約0.7ヘクタールの区域で、北側を蔵前橋通り、東側を補助第120号線が走る。施設は高さ約110メートル、地上29階建て延べ約4万4,000平方メートル。1、2階に店舗、3階に認可保育園、5階以上に約370戸の住宅が入る。地域の人が利用可能な集会室、駅前広場に面したにぎわい広場、地域の人が憩いの場所として利用できるウッドデッキなどを整備し、駅前にふさわしい形にする。

 住宅は免震構造とトリプルセキュリティを備え、東京直下型地震への備えや防犯面に配慮するほか、3階の住宅部共用部分にラウンジやワークスペースを導入する。分譲戸数は約270戸で、3LDKのファミリータイプを中心とする。

 平井駅北口は人通りが多く、にぎわいのある街並みだったが、古くから商業が発展していたこともあって、狭い街路に面した建物の老朽化が問題になっていた。さらに、周辺にまとまったオープンスペースがなく、防災面の課題が目立っていた。

 このため、2014年に地権者らが再開発準備組合を設立。2018年に本組合へ移行して駅前の再開発を目指していた。防災面の課題を克服するため、建設地の北西側に広場を設け、大規模災害への備えにする。同時に、施設の1、2階に店舗を集めることで駅前のにぎわい維持に努める。建設工事は3月末から始まり、起工式も終えている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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