東京・東五反田2丁目再開発、東急不動産が参加組合員予定者に 複合開発を計画

2021年2月24日 16:54

印刷

東五反田再開発の計画地(東急不動産発表資料より)

東五反田再開発の計画地(東急不動産発表資料より)[写真拡大]

 東五反田2丁目第3地区市街地再開発準備組合が計画している、東京都品川区東五反田の第1種市街地再開発事業で、東急不動産が参加組合員予定者に選ばれ、協定書を締結した。東急不動産は古い建物を中心に約30棟が密集した地区内に商業施設とオフィスで構成する業務棟と、住宅棟、公園を整備する。

【こちらも】東京神宮前六丁目再開発、奇抜な外観のビル構想を発表 2022年度完成予定

 計画地はJR山手線の五反田駅と大崎駅の中間に位置する目黒川沿いの約1.6ヘクタール。東急不動産の計画では、高さ110メートル、地上約20階建て延べ約7万平方メートルの業務棟と、高さ150メートル、地上約40階建て延べ約4万1,000平方メートルの住宅棟、広さ約1,500平方メートルの公園が設けられる。

 業務棟の入居店舗やオフィスの広さなどは公表されていないが、低層階に商業施設、中上層階にオフィスが入るとみられる。住宅棟には保育所も入居する。隣接する五反田ふれあい水辺公園や御成橋公園とともに、区民の憩いの場所を形成し、新たなにぎわいを創設する。

 計画地は品川区立日野学園や品川区立総合体育館、再開発で誕生したパークタワーグランスカイ、オーバルコートなどが近隣に立地。段階的に公園の整備も進んでいるが、地区内の建物は6割以上が築35年以上経過している。さらに、歩道がない個所や狭い道路も存在し、防災や安全面で課題が残っていた。

 東急不動産は耐震性に優れた建物を建築、道路や歩行者環境の改善でこうした課題の解決を図るとともに、目黒川親水空間の一翼を担える市街地再開発を進める方針。総合デベロッパーとして首都圏で「渋谷フクロス」など数多くの再開発事業を実施してきたノウハウや経験と、東急不動産ホールディングスグループが持つ幅広い事業を今回の再開発に生かすとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事