18日の香港市場概況:ハンセン1.0%高で3日続伸、中国GDP上振れでリスク選好

2021年1月18日 18:00

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記事提供元:フィスコ


*18:00JST 18日の香港市場概況:ハンセン1.0%高で3日続伸、中国GDP上振れでリスク選好
週明け18日の香港市場は値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比288.91ポイント(1.01%)高の28862.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が141.99ポイント(1.25%)高の11462.52ポイントとそろって3日続伸した(ハンセン指数は約1年ぶり、本土株指数は約1年8カ月ぶりの高値水準)。また、「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は3.9%の急反発。指数算出以来の高値を更新した。売買代金は2243億9700万香港ドルと高水準が続いている(15日は2539億8300万香港ドル)。


中国GDPの上振れが好感される流れ。取引時間中に公表された2020年の国内総生産(GDP)成長率は、市場予想(2.1%)を上回る前年比2.3%で着地した。主要国でプラス成長を唯一確保したとみられる。また、第4四半期(10〜12月)のGDP成長率は前年同期比6.5%。市場予想(6.2%)以上に前四半期(4.9%)から加速した。四半期ベースとしては、コロナ禍前の水準を回復している(2年ぶりの高水準)。新型コロナウイルス感染再拡大や、米国の対中制裁など悪材料はあるものの、指数は上げ幅を徐々に広げている。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.5%高、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.7%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が5.4%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が5.2%高と上げが目立った。香港交易所は連日で上場来高値を更新。また、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)も1.9%高と続伸し、連日で最高値を切り上げた。


半導体や通信設備・工事の銘柄群も高い。華虹半導体(1347/HK)が13.7%、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が8.9%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.8%、中興通訊(ZTE:763/HK)が8.8%、中国通信服務(552/HK)が3.2%、京信通信系統HD(2342/HK)が2.9%ずつ上昇した。


家電セクターも急伸。メーカーの海信家電集団(921/HK)が12.8%高、TCL電子HD(1070/HK)が9.1%高、創維集団(スカイワース・グループ:751/HK)が6.3%高、海爾智家(ハイアール・スマート・ホーム:6690/HK)が4.4%高、販売チェーンの国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が9.3%高と値を上げた(海信家電集団は最高値更新)。


太陽光や風力などエコ発電関連の銘柄群も物色される。中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が42.2%高、保利協シン能源HD(GCLポリー・エナジー:3800/HK)が23.2%高、陽光能源HD(757/HK)が9.7%高、信義光能HD(968/HK)が3.0%高、龍源電力集団(916/HK)が8.3%高、中国大唐集団新能源(1798/HK)が2.5%高で取引を終えた。中国は2060年までに、二酸化炭素(CO2)排出量と除去量を差し引きゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するとの国家目標を掲げている。風力発電で中国最大手の龍源電力集団に関しては、石炭事業を手掛ける内蒙古平荘能源(000780/SZ)を吸収合併する形で、深セン証券取引所に「裏口上場」すると発表したことも材料視された(内蒙古平荘能源は本土市場でストップ高)。買収に併せた一連の取引により、龍源電力は新エネ発電事業を強化する。


一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.84%高の3596.22ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。素材株、農業関連株、インフラ関連株、海運株、不動産株、医薬品株、エネルギー株、銀行・証券株なども買われた。

亜州リサーチ(株)《FA》

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