脱プラの象徴:エコバッグ最大手トランザクション

2020年8月11日 16:44

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 1987年に設立されたトランザクションは2010年にジャスダック市場に上場後、14年には東証2部/15年には同1部に市場移行の階段を小気味よく昇ってきた。そして今、時代を象徴する企業として注目されている。

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 一口で言うと、オリジナル雑貨や販促用雑貨の製販企業。事業柱の中軸の一つが「エコプロダクツ」。環境負荷を低減させる商品開発・製販。具体的な商品として、日本最大のシェアを誇るエコバッグがある。

 周知の通り廃プラ対策の一環として、スーパーやコンビニなどのレジ袋が有料化された。追い風。同社では「3年後には、約1300万枚増の約3500万枚を見込んでいる」としている。

 同様のカテゴリーにタンブラー・サーモボトルがある。ペットボトルを使わない「マイボトル」の普及がフォローの風。「(3年後には)約140万個増の約370万個を想定している」という。

 時代の流れに乗ったが故、というばかりではあるまいが「至22年8月期の3カ年中計」には明らかに勢いを覚える。『売上高208億円(今8月期計画比18%強増)、営業利益31億円(同36.5%増)、営業利益率14.9%(同12.8%)、純益20億7000万円(同36.4%増)』を掲げている。

 石川諭社長は「高い粗利益率を実現するため、自社サイトの取り組みを強化する」としている。これまでにも約1万社の卸売事業者向け「MARKLESS STYLE」サイト、エンドユーザー向け「販促STYLE」サイトが運営されている。

 石川氏は「仕上げを御覧じよ」とまでは口にしなかったが、「7月からサイトのリニューアルを進める。売上高の15%をECからの受注にシフトさせたい」としている。アナリストが、こう噛み砕いてくれた。

 「ユーザーの意見を反映させることができるサイトの進化、地方の受注取り組みがリニューアルのポイントになる」。

 またトランザクションに対しては、こんな評価も聞かれる。「オリジナル商品の取り扱いで重要な要因となるのが、最終工程を最大限内製化。既存設備の拡充や新設備の導入で生産性を高めるほかに、中国・東南アジア・南アジアでの生産に関しても人件費動向は元より原材料費・為替動向まで勘案し生産地を選ぶことに徹している」。

 開示済みの第3四半期の営業利益は22億2400万円。通期計画に対する進捗率は98%。株価も「勢い」を反映している。コロナウイルス禍相場に連れ安し3月には611円まで下落したが、7月に1256円まで切り返し本校作成中の時価は1000円トビ台。戻り足を強めている。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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