GMOペパボ、EC支援事業の好調が牽引し2Qは売上高・営業利益とも過去最高四半期業績を達成

2020年7月30日 18:25

小

中

大

印刷

記事提供元:ログミーファイナンス

GMOペパボ、EC支援事業の好調が牽引し2Qは売上高・営業利益とも過去最高四半期業績を達成

GMOペパボ、EC支援事業の好調が牽引し2Qは売上高・営業利益とも過去最高四半期業績を達成[写真拡大]

写真の拡大

過去最高四半期業績達成

佐藤健太郎氏:佐藤です。本日はお忙しい中、ご参加いただきまして誠にありがとうございます。今回も新型コロナウイルス感染拡大予防のためにオンラインでの決算説明会とさせていただきます。それではさっそくですが、2020年12月期第2四半期の決算をご説明したいと思います。

今回のポイントです。第1四半期から引き続き「巣ごもり需要」に加え、セールやキャンペーンといった施策等があったことから、EC関連サービスである「カラーミーショップ」「minne」「SUZURI」の流通額がいずれも好調に推移しています。

その結果、売上高、営業利益など過去最高四半期業績となりました。営業利益、経常利益の業績予想に対する進捗率はいずれも70パーセント以上です。

しかし、第3四半期以降に好調なEC関連サービスに対して、いくつかの投資を計画していますので、今のところ業績予想は行ないません。

各事業におけるコロナの影響

みなさまも一番お知りになりたいところであると思いますので、各事業の新型コロナウイルスによる影響をまとめています。

それぞれのサービスについてご説明しますと、ホスティングに関しては、「ロリポップ!」「ムームードメイン」ともに在宅時間は増えたのですが、契約件数に大きな影響はありませんでした。

EC支援事業の「カラーミーショップ」に関しては、ネットショップ開設のニーズが高まったこと、また「SUZURI」「minne」「カラーミーショップ」の流通額に関しても、巣ごもり需要により流通額が増加したことから、業績に対してのインパクトが上がりました。

一方で、「FREENANCE」は外部環境が悪化していることが影響し、こちらは苦戦している状態です。

報告セグメントの変更

今回、報告セグメントが変更となっているため、そちらをご説明したいと思います。

フリーランス向けのファクタリングサービス「FREENANCE」ですが、業績に対する重要性が高まったことから会計基準に照らし合わせ、今までその他事業に含まれていたものを金融支援事業として独立させています。

決算概要

2020年12月期第2四半期の決算概況についてお伝えします。決算の概要としては、冒頭お伝えしたとおり、EC関連サービスが好調で、過去最高四半期業績を更新しています。通期予想に対する進捗は売上高が55パーセント、各利益が70パーセント以上と好調に推移している状況です。

営業利益増減分析

営業利益について、前年同期との増減分析を表した図です。EC関連サービスが好調に推移し、売上高が9億3,200万円と大きく増加した結果、営業利益は前年同期比で123.2パーセントの6億2,300万円となりました。

四半期売上高推移

次に、四半期ごとの業績です。ご覧のとおり、第1四半期も若干上がってはいるものの、第2四半期はとくにEC関連サービスが好調だったことから、さらにそれを上回っており、このような業績推移になっています。

四半期営業利益推移

営業利益の推移です。2015年より「minne」への投資を開始した当時の営業利益は赤字ベースとなっていました。2016年以降は黒字へと戻してはいますが、2019年から「minne」の投資を抑え黒字化したことにより、利益が大きく増加しました。また、一方でファクタリング事業にも投資し始めています。そのような状況の中で、2020年は第1四半期、第2四半期ともに順調に進捗している状況です。

セグメント別業績

セグメント別の業績です。EC支援事業およびハンドメイド事業が大きく前年から拡大し、好調な業績を牽引しています。金融支援事業では新型コロナウイルスの影響を受け、外部環境が急激に悪化し、利用者が減少していることもあり、セグメント利益は減少している状況です。

ホスティング事業

各セグメントについて詳細にお話しします。まずホスティング事業です。売上高は前年同期比101.5パーセントの23億600万円、営業利益は前年同期比101.9パーセントの7億1,100万円となりました。

ホスティング事業(ロリポップ!)

各サービスについてご説明します。レンタルサーバーの「ロリポップ!」です。売上高は前年同期比103.4パーセントの9億2,100万円、営業利益は前年同期比102.8パーセントの4億5,800万円となっています。

新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたことで趣味や副業のためにサイトを作成される方々が増えたことや初期費用の無料キャンペーンにより、契約件数は増加しています。

また、上位プランやオプション機能の誘導も強化した結果として顧客単価も上昇し、増収増益となっています。

ホスティング事業(ムームードメイン)

続いてドメイン取得代行サービスの「ムームードメイン」です。売上高は前年同期比で101.4パーセントの10億5,800万円と横ばいとなっています。継続的なクロスセルの施策や円高の影響が一部でありましたが、利益率自体は改善しており、営業利益は前年同期比で110.9パーセントの1億5,000万円となっています。

これらのホスティング事業に関しては、全体からするとそこまで大きく新型コロナウイルスの影響を受けてはいないと考えています。

EC支援事業

EC支援事業の売上高は前年同期比で154.8パーセントの18億3,100万円、営業利益は前年同期比で134.8パーセントの6億900万円と大きく増加しています。

EC支援事業(カラーミーショップ)

ネットショップ作成サービスの「カラーミーショップ」です。売上高が前年同期比112.9パーセントの7億5,300万円、営業利益は前年同期比98.1パーセントの4億600万円となりました。こちらは外出自粛要請に伴って、ネットショップの開設需要が高まったことから、契約の累計に関しては約2年半ぶりに増加している状況です。

また、巣ごもり需要によって流通額が大きく伸びたことで、「カラーミーショップ」自体はランニングをいただいているストックの部分と流通に対するいくつかの手数料収益の部分があり、その手数料収益が増加をして売上高が伸びたというかたちです。一方で、営業利益に関しては、人件費等の増加のため減益となっています。

EC支援事業(SUZURI)

続いて、オリジナルグッズ作成・販売サービスの「SUZURI」です。売上高が前年同期比294.6パーセントの8億8,900万円、営業利益は前年同期比676.2パーセントの1億5,400万円と大幅な増加となっています。

こちらも巣ごもり需要により、毎年6月に実施している夏のセールが例年以上に売上を大きく拡大することができ、第2四半期までの累計の流通金額が10億円を突破しています。

以上がEC支援事業です。

ハンドメイド事業

ハンドメイド事業には「minne」が属していますが、売上高は前年同期比121.4パーセントの10億1,500万円、営業利益は371.3パーセントの2億2,500万円となっています。売上高に関しては、「minne」も他のEC関連サービスと同様に、巣ごもり需要によって流通額が増加し、前年に比べて20パーセント以上の増収という結果です。

営業利益に関しては、流通額の増加に加えて第1四半期の「ハンドメイドマーケット」の中止によりコストが減少したこともあり、大幅な増益となっています。

minne 作家数・作品数・アプリDL数

「minne」の各種KPIです。作家数が67万人、作品数が1,183万点、アプリのダウンロードが1,180万DLと順調に増加しています。

minne 流通額・注文単価・注文件数

続いて、「minne」の流通額・注文単価・注文件数です。2019年にプロモーションの投資を大幅に抑えたことから、若干弱含みなトレンドではあったのですが、巣ごもり需要の影響もあり、ご覧のような推移となっています。

金融支援

続いて、今回から新設した金融支援事業ですが、金融支援事業には「FREENANCE」が属しており、昨年の第2四半期から連結を行なっています。

売上高は6,200万円、営業利益がマイナス1億7,000万円となっています。2018年10月から提供している新サービスのため、昨年より認知拡大のためにプロモーションや体制強化のための人材採用を積極的に行なっています。売上高が増加していますが、ご覧のように外部環境の影響を受けているという状況です。

コロナ禍におけるフリーランスの状況

外部環境の話ですが、「フリーランス白書2020」によると、新型コロナウイルス禍で74.4パーセントの方の収入が減少しているということです。スライドの右側は、経済産業省中小企業庁による持続化給付金の申請と給付の状況です。

新型コロナウイルスの影響でフリーランスの方々の仕事自体が減ったことと、また、駆け込み先として政府の持続化給付金の申請にみなさまが急がれたということもあり、フリーランスの方々が、我々のサービスをご利用いただくよりも持続化給付金を利用しているという2つの背景により、「FREENANCE」の利用率が若干悪化しているのではないかと考えています。

FREENANCE KPI推移

「FREENANCE」のKPIです。ご覧のとおり、4月から6月まで利用者数の減少が起こったことが一番大きく影響しています。一人あたりの利用件数や平均請求書買取額自体は上がってはいるものの、やはり利用者数自体が減少しているというのが一番大きな要因となっています。

FREENANCE 請求書買取額推移

その結果としての、請求書買取総額の推移です。伸びてはいるものの、このような状況ですので、フリーランスの方々が苦しい状況にまだまだ変わりはないと思いますが、我々も買い取れる請求書が減少していることや、政府の支援等がある中では、今ここで我々が積極的にプロモーションをかけてスケールさせていくよりも、ここは一旦耐えて、このサービス自体が大きくスケールするタイミングであらためて投資したいと考えています。今後、リモートワークも増え、働き方の多様化なども起こり、おそらくフリーランスの方々が働きやすくなる環境になっていくと思っています。以上が「FREENANCE」の状況でした。

EC市場規模(物販分野)

続いて、EC関連サービスの現状と今後についてお話しします。EC市場についてはご覧のとおり伸びてきているものの、日本国内においてはまだEC化率が6パーセント台で、ECが先進している国からすると、日本のEC化率はまだまだ拡大の余地があると考えています。

コロナ禍における消費行動の変化

スライドの図はJCBが出しているものなのですが、新型コロナウイルスの影響により、全体としての消費行動は若干弱くなってきています。一方でEC関連サービスに対する消費は、5月で大きく伸びてきていることがご覧いただけると思います。

カラーミーショップ(新規契約件数)

我々の提供しているネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」は全体で4万店舗ありますが、スライドのグラフは新規の契約件数の推移したものです。とくに4月の緊急事態宣言以降にネットショップの開設需要が拡大しています。また、5月以降には「YouTube」での広告等も実施しており、新規獲得数増加のためのアクションも行なっています。

カラーミーショップ(流通額)

「カラーミーショップ」をご利用いただいているショップの流通の状況です。巣ごもり需要を背景に、6月も前年同期比で155.1パーセントと大きく増加しています。

カテゴリ別の伸び率も国内全体のEC化率で言うと、食品のカテゴリはまだまだ低いほうなのですが、スライドのとおり、伸び率が大きくなってきているため、とくに食品のEC化率は大きく成長しているのではないかと思っています。

また、「おうち時間」が増えたということで、インテリアやホビーといったものも伸びています。

minne(新規登録作品数・注文件数)

続いて、ハンドメイドマーケットの「minne」の状況です。左側が新規の登録作品数、右側が注文件数の月次の推移になっています。外出自粛の期間中に、「おうち時間」を利用して趣味でハンドメイドを始めたり再開されたりする方が大きく増えてきています。

minne(流通額)

続いて、流通額の月次の推移です。「minne」はマスクも販売をしているのですが、2月以降にマスクの転売防止の法律の施行に伴いまして、いったんマスクの販売は止めさせていただいていました。マスクがある程度市場に流通をしたところで、また4月以降に販売を再開させていますが、そちらを除いたとしても、全体として巣ごもり需要の背景から流通額が伸びています。

SUZURI(新規登録クリエイター数)

最後に、オリジナルグッズ作成販売サービスの「SUZURI」です。こちらは、グッズを作成していただくクリエイターの新規の登録数の推移になっています。継続的にクリエイターの誘致活動やセールの実施だけではなく、新型コロナウイルスによるイベントの中止などで活動ができなくなった方々に対して、「SUZURI」が支援を行なったことからも新規登録クリエイター数が増えているのではないかと考えています。

SUZURI(流通額)

流通額については、冒頭にお伝えしたとおり、夏に行なっているTシャツセールが巣ごもり需要の影響もあり、前年から約3倍の11万枚のTシャツを売り上げています。6月の流通額は前年同期比で344.7パーセントの過去最高の4億円を突破していますが、「カラーミーショップ」と比較すると、全体のECの成長率よりも、「SUZURI」のオーガニックな成長もある程度加味された上での成長ができたのではないかと思っています。以上が、EC関連サービスの状況でした。

業績予想に対する2Q実績

EC関連サービスの好調な状況で、業績予想に対して、半期の売上がプラスの16.9パーセント、半期の営業利益がプラスの66.6パーセントで好調となっています。

一方で、今後、新型コロナウイルス下においてどのようにトレンドが変化するかについては不確実性が高く、第2四半期の業績の伸びも、新型コロナウイルスの影響から再現性のない成長の仕方になっています。

今後、来期や再来期で見たときに、きちんと成長が維持できるかというところも、まだまだ心配な点がありますので、この下期に関しては、成長が維持できる投資を行なう必要があると考えており、今期だけではなく、来期や再来期も見据えた投資をしていくタイミングにあるのではないかと強く感じています。

そのため、今回に関しては、外部環境の変化の不確実性と、投資によって来期や再来期の成長を見越す必要があるため、業績予想に関しては現在は保守的に見ている状況です。

今後の施策

最後に、今後の新型コロナウイルス下における当社の考え方についてご説明します。全社としては、現在、リモートワークを基本の働き方としています。新型コロナウイルス下において在宅勤務を行っておりましたが、今後もリモートワークを継続することにしました。

この背景としては、採用力を強化するという点で、居住地を問わず、本当に多様性のある方々に働いていただきたいというところで、どこでも働ける会社を目指していくということと、今働いているみなさまの生活の質の向上を図っていきたいと考えています。

そして、新型コロナウイルスだけではなくて、災害等に対してのBCP対策の観点でも、我々は17年以上、東京および福岡でリモートで業務ができていたという実績もあったため、これをさらなる強みにするべく、リモート体制の継続を考えています。

また、「カラーミーショップ」「minne」「SUZURI」といったEC関連サービスの好調を一時的なものにしないために、それぞれにおいてプロモーションなどの施策を実施し、さらなる拡大を図っていきたいと考えています。

以上で、2020年12月期第2四半期の決算説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。

関連キーワード経済産業省中小企業佐藤健GMO在宅勤務副業新型コロナウイルス

関連記事

広告

財経アクセスランキング