イオン九州、長崎のイオン大村SCを子育て世帯向けに全館リニューアル

2020年6月16日 06:47

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ベビーコーナーとキッズコーナー(イオン九州発表資料より)

ベビーコーナーとキッズコーナー(イオン九州発表資料より)[写真拡大]

 イオン九州は長崎県大村市幸町のイオン大村ショッピングセンター(SC)を19日、子育て世帯向けに全館リニューアルしてオープンする。大村市が長崎県内で唯一、人口、世帯数とも増加し、子育て層の来店が増えているためで、子育て層向けの専門店や商品を充実させた。

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 イオン大村SCは鉄骨地上3階建てで、通路を含めた商業施設面積約1万9,000平方メートル。1995年の開店から25年が経過したこともあり、来店客から聞き取り調査したうえで、子育て世帯向けのショッピングセンターとして全館リニューアルした。

 来店客の要望を受けて改修したのが1階のフードコート。客席を36席増やして向かい合って座れるベビーコーナーを新設したほか、壁に大村湾をイメージした海の生き物をデザインした。2階に子ども専用トイレを設けたのに加え、子ども連れで入れる女子トイレはおしゃれで明るい空間に生まれ変えた。

 新たに出店するのは長崎市の百貨店「浜屋」、100円ショップの「キャンドウ」、長崎県初となる衣料品の「ラッピン・ナイン」、靴の「ABCマート」、書籍の「明林堂書店」など8店舗。11店舗が店内をリニューアルし、5店舗が移転する。

 1階の食品売り場には第3回ジャパンSDGsアワードで内閣官房長官賞を受賞した味の素などの「九州力作野菜、九州力作果実」の売り場が登場し、長崎産のミニトマトや鹿児島産のピーマンなど自慢の生鮮品を旬に応じて並べる。

 大村市は長崎県中央部にあり、人口約9万8,000人。5年前に比べて長崎県内で唯一、人口、世帯数とも増加している。長崎空港を抱えて長崎県の空の玄関口であると同時に、長崎市や佐世保市と交通の便が良いため、30代、40代の子育て層の増加が目立ち、リニューアル前にもイオン大村SCを訪れる家族連れが増えていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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