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恐怖指数(VIX)連動銘柄のススメ
恐怖指数(VIX)は、Volatility Indexの略で、一般的に投資家が先行きに対し不安を感じている場合に数値が高くなり、先行きを楽観視している場合には低くなる、米国市場S&P500と逆相関の関係にある指数だ。株式投資に馴染みがある人には有名な指数だが、VIX指数に連動したETFは相場のボラティリティが大きい今こそ仕込んでおくべきだろう。新型コロナショックで、リーマンショックの水準に近い数値を叩き出したのはつい最近のことだ。
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恐怖指数連動のETFやETNの値動きは非常にボラティリティが大きく、うまくいけば多額の値上がり益を手にすることができるが、売買のタイミングを見極めるのは難しい。
VIX指数の「ブル」銘柄であれば恐怖指数そのものに相関して値動きする(相場の見通しが悪ければ上がる)、VIX指数の「ベア」銘柄であれば恐怖指数と逆相関して値動きする(相場の見通しが明るければ上がる)。そのためコロナショックの状況が中長期的に見て正常化されると予想するのであれば「ベア」を、未だコロナショックによる影響で世界経済が不安定かつ不透明で、中長期的には市況的な落ち着きはまだ取り戻せないと予想するなら「ブル」を買い付けることになる。
もちろん、双方の銘柄をタイミング良く売買していくことにより上手に利鞘を取る投資家も存在する。
恐怖指数連動銘柄を保有するにあたって注意すべきことがある。長期保有を前提とするなら全体の株式や有価証券の資産を考えた時に、VIX指数に連動する銘柄はあくまでも保有銘柄全体のリバランス銘柄として保有すべきだ。言い換えるなら、全体資産から考えて、一番リスクを取れるお金で買い付けるべきである。
例えば相場状況が好調な時ほどリスクヘッジとしてVIX指数「ブル」銘柄を、相場状況が悪い時にはVIX指数「ベア」銘柄を保有すべきである。VIX連動銘柄はボラティリティが大きく、2018年のVIXショックでは価値が95%以上も吹き飛んだ銘柄もある。平常時はあくまでも暴落や高騰の保険として保有すべきである。
しかし、コロナショックのような相場では、恐怖指数連動銘柄のボラティリティは上昇し、取れるキャピタルゲインも大きい。相場が荒れている時こそリスクを取れる資金はVIX指数連動銘柄に投資すべきだ。
今後を楽観視するのであれば「ベア」、悲観視するなら「ブル」のポジションを持ち、それを入れ替えながら運用する良いチャンスである。24日の恐怖指数は61.67で引け、まだまだ高水準と考えられる。セオリー通りならば、今から買い付けるべきは「ベア」銘柄で恐怖指数が10前後まで下がるのを待つと良いとされている。
「株は単純。皆が恐怖に慄いている時に買い、陶酔状態の時に恐怖を覚えて売ればいい。」とウォーレン・バフェットはいうが、コロナショックを最良のタイミングと捉えることができるだろうか。(記事:高木祐二・記事一覧を見る)
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