ジョンエノワール、パリで日本人を助ける「Otasuke Paris」開始

2020年2月28日 20:50

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LiNE画面(ジョンエノワール社の発表資料から)

LiNE画面(ジョンエノワール社の発表資料から)[写真拡大]

 パリに来て困っている日本人を助けるという駆けつけサービス「Otasuke Paris」を、ジョンエノワール(代表取締役:北澤知也氏)が始めた。依頼から決済までLINEアプリを利用するオンライン対話型のシステムで、「パリジャン・パリジェンヌのように、当たり前にパリの街を歩けるよう」あらゆるトラブルに対応するという。

 LINE IDは@jyb2916t。利用の方法は(1)公式LINEをフォロー(2)質問や依頼はトークで相談(3)料金をクレジットカードで決済(4)かけつけ対応、と簡単。

 対応するメンバーは、パリに住む日本人や日本語を話せるフランス人で、経歴はセキュリティ関係や元警察官、料理人、エンジニア、アーティスト、留学生、大学生など多彩。観光の付き添いはもちろん、「スリにパスポートなどを盗まれた」、「体調が悪いので病院を探している」、「車の事故に巻き込まれた」「レンタカーを破損した」「CDG空港に迎えに来て欲しい」といった、様々なトラブルや相談事に臨機応変に対応する。

 料金は、知っていることだけを答え特に調査はしない「メッセージ相談」なら無料。メンバーが駆けつけるサービスの場合、例えば言語のレベルを指定する3時間パックで8,000円、5時間12,000円、8時間2万円。言語レベルを指定しない場合はそれぞれ25%安くなる。メニューにはない別途オーダーもできる。

 観光都市パリの治安は決してよいとは言えず、日本人旅行者の被害情報はインターネット上にあふれている。メトロ(地下鉄)で大人のリーダーと行動を共にする子どものスリ・グループ、サクレ・クール、オペラ座前などの観光スポットにたむろして観光客を狙う悪質な集団、偽警官によるクレジットカード抜き取り被害など、危険がいっぱい。Otasuke Parisが繁盛するのも困りものだが、旅の日本人には心強い存在といえそうだ。

 なお同社は、Otasuke Parisのほか、フランス人が日本で困っているのを助ける「Otasuke Tokyo」や、パリでの出展支援などの事業も手がけている。(記事:澄・記事一覧を見る

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