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新(真)「羊の皮を被った狼」トヨタ・ヤリスGR 直3気筒 1.6Lターボ 燃費36.0km/L (3/3)
新型トヨタ・ヤリス(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]
また、新型トヨタ・ヤリスの標準車、GR共に、時代の要請であるADAS(先進運転支援システム)も大幅に機能アップしてきており、安全に関する機能装備について、クラスで差別せず(クラスレス)に最新鋭装置を装備してくることは大歓迎である。
【前回は】新(真)「羊の皮を被った狼」トヨタ・ヤリスGR 直3気筒 1.6Lターボ 燃費36.0km/L (2/3)
「プリクラッシュセーフティ」機能では、歩行者までも「昼・夜」の区別なく検知できるようになってきており、自転車も昼・夜の区別なく識別し、衝突回避が出来るようになってきている。
さらには、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」としては初めて、「右折時の対向直進車」や「右折先の横断歩行者」なども検知できるようになり、自動ブレーキを作動させられるため、このところ事故で問題となったパターンでの悲劇は避けられる見込みとなってきた。しかしユーザーにとって、実際の性能を確かめるすべはない。確かめられる時が来てはならない事態である。
また「レーダークルーズコントロール」、「レーントレーシングアシスト」などといった自動運転に繋がる機能や、「リヤクロストラフィックオートブレーキ」「ブラインドスポットモニター」「低速時加速抑制」機能など、安全運転に寄与する機能などもクラスレスで強化された。
こうした安全に速く走れる「基本構造」と、電子制御によって「運転を支援する」装置との整合性を図っていく努力が続いている。しかしこれは容易なことではなく、今後さまざまな問題点が浮上してくると考えておくべきであろう。
「羊の皮を被った狼」とは良く表現されたキャッチコピーなのだ。由来はというと、レーシングカーとしてのプロポーションを持ったポルシェ「904 GTS」と、セダン然とした「箱型」の「S54型スカイライン2000GT」とのバトルを、1964年「第2回日本グランプリ(鈴鹿サーキット)」で見せつけられたことを表した言葉である。
これを筆者も写真で見かけただけなのだが、あまりのプロポーションの違いが印象に残っている。スカイラインがポルシェに「勝てるわけがない」と感じたのだが、互角に走る姿は「羊の皮を被った狼」という表現に良くマッチしたものだった。
新(真)「羊の皮を被った狼」とは、ただ速く走れる「羊の皮を被った狼」ではなく、現在は安全に快適に走行でき、燃費も良い真の「羊の皮を被った狼」に変身してきたと見える。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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