2019年のロケット打ち上げ回数、中国が2年連続1位

2019年12月29日 07:36

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記事提供元:スラド

12月27日、ロシアがRokot/Briz-KMロケットによる通信衛星Gonets-Mの打ち上げを、中国が長征5号ロケットによる通信衛星 実践20号の打ち上げをそれぞれ成功させ、2019年に予定されていたロケットの打ち上げはすべて終了した。2019年のロケット打ち上げ回数は中国が2年連続で1位となった(2019 Space Launch Report)。

中国のロケット打ち上げ回数は34回(失敗2回)で、25回(失敗なし)のロシアが続く。昨年2位だった米国は21回(失敗なし)で3位となっている。昨年よりも打ち上げ回数が多かったのはロシア(+5回)のみで、中国は5回、米国は10回少なくなっている。日本は昨年6回(失敗なし)の打ち上げを実施していたが、今年は2回(失敗なし)にとどまる。2019年は打ち上げ総数でも昨年より12回少ない102回となる一方、打ち上げ失敗は2回多い5回となった。

米国の打ち上げ回数減少はSpaceXが打ち上げ回数を大きく減らした(21回→13回)ことが大きい。特にFalcon 9ロケットは昨年の20回から11回に減少している。Uniited Launch AllianceはAtlas Vロケットの打ち上げ回数が大きく減少(5回→2回)し、トータルでは昨年の8回から5回に減少した。残りの3回はノースロップ・グラマンのPegasus XLロケットが1回、ウクライナ製のAntaresロケットが2回となっている。 

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