日産、EV「リーフ」をマイナーチェンジ 「プロパイロット」関連機能を大幅強化

2019年12月17日 09:01

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

「プロパイロット」「プロパイロット・パーキング」を大幅に強化するマイナーチェンジを実施したした「日産リーフ e+ G」499.84万円

「プロパイロット」「プロパイロット・パーキング」を大幅に強化するマイナーチェンジを実施したした「日産リーフ e+ G」499.84万円[写真拡大]

 日産自動車は、同車の量販電気自動車(EV)「日産リーフ」をマイナーチェンジし、2020年2月より全国一斉に発売すると発表した。

 まもなく誕生から10年となる「日産リーフ」は、純粋EVのゼロ・エミッションであり、電気自動車らしいパワフルな加速と低重心を活かした軽快なハンドリング、安心なドライブをサポートする多彩な運転支援技術などが、多くのユーザーの高く評価されているモデルだ。初代発売以降、国内累計で13.2万台以上を販売した実績がある。

 EV「日産リーフ」は、その走行性能のみならず、搭載している大容量のEVバッテリーに貯めた電気を自宅へ給電するV2H(Vehicle to Home)に活用することで、災害時などの停電時でも家庭の電力として使用することが出来る。また、太陽光発電などで余った電力をバッテリーに蓄え、大容量蓄電池として利用することも可能だ。

 日産は、今年多発した自然災害による長期停電地域に、動く蓄電池として「日産リーフ」を派遣し、被災地で「日産リーフ」が、非常用電源として活用された。そうした意味で今、電気自動車の新たな側面に注目が集まっている。

 また、2019年1月に発売した「日産リーフ e+」は航続距離を大幅に延ばし、「電気自動車は短距離移動のコミューターだ」という概念を覆し、電気自動車の利用拡大にむけた世界を切り開いた。

 今回のマイナーチェンジでは、運転支援技術の「プロパイロット」や駐車操作のすべて、つまりアクセル、ブレーキ、ハンドル、シフト、パーキングブレーキ操作までを自動制御する「プロパイロット・パーキング」は、ドライバーの運転に近づけ、より自然な運転感覚を実現した。また、全方位運転支援技術を拡充し、ドライバーがより安心・安全なクルマとなったという。さらに、「Nissan Connect」に新たなサービス・コンテンツを追加した。

 今回のマイナーチェンジで注目すべき「プロパイロット」「プロパイロット・パーキング」は大幅に進化した。「プロパイロット」は、ドライバーのストレスをさらに軽減するため、下り坂での設定速度保持や、よりスムーズに減速するブレーキ操作などが可能となった。

 自動車庫入れ機能「プロパイロット・パーキング」は、駐車時の発進や切り返しの際のタイムラグを短縮、さらに据え切りを減らすなど、制御を最適化した。これにより車庫入れや、縦列駐車に要する時間を約20%短縮した。

 また、全方位運転支援技術の拡充のポイントだ。車線変更時の斜め後方の車両との接触回避をアシストする「インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)」を新たに採用することで、ドライバーは全方位で気づきにくい危険を察知が可能となった。

 マイナーチェンジした新型リーフの価格は、40kW容量のバッテリー搭載車が332.64万円から418.99万円。62kwバッテリー搭載車が441.1万円/499.84万円となる。

 今回のリーフのマイチェンに合わせて、リーフのカスタムカーである日産リーフ「AUTECH」をマイナーチェンジし、62kWバッテリー車が468.6万円、40kWバッテリー車が409.42万円。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
日産、東京オートサロンで「GT-R 50th Anniversary」などを展示予定
アウディ、ブランドSUVの「Qシリーズ」頂点に立つ新型「Audi RS Q8」公開
トヨタと中国・電池事業会社と協働で、EVおよび関連部品の設計・開発会社を設立

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事