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ポルシェ、フォルクスワーゲンが相次いで新型電気自動車を発表
Anonymous Coward曰く、
フランクフルトモーターショー(IFA)の開幕に合わせ、独自動車大手ブランドのポルシェとフォルクスワーゲンが相次いで新型の電気自動車を発表している。いずれもコンセプトカーや試作車の段階で公開されていたものだが、発売に向けて価格やグレードなどの案内が始まっている。
フォルクスワーゲンID.3は新規開発のMEBプラットフォームを採用する(Response)。最大出力は204馬力で、駆動系は一速、リヤミッドシップ後輪駆動となる。125kW充電に対応し、30分で急速充電が完了する。電池搭載量は45kWh、58kWh、77kWhの三種類を用意し、満充電航続距離が330kmから550km(WLTP)と変化する。予価は3万ユーロ(355万円)から。デリバリーは2020年夏。アクセル・ブレーキペダルに再生ボタンや一時停止ボタンの意匠をあしらうなど、若者向けを訴求する。
ポルシェは4日にタイカンを発表(ITmedia)。前後両軸にモーターを搭載した両ミッドシップ構成だが、リアアクスルには市販電気自動車としては珍しくトランスミッション(2速)を搭載し、高速域での加速性能を強化。最高出力は560kW(761馬力)に達する。0-100km/h加速は2.8秒、0-200km/hは9.8秒。電池搭載量は93.4kWh。最大270kWでの急速充電に対応し、5分で100km分の充電が可能。航続距離は412km(WLTP)。価格は$150,900(1620万円)から。同じく2020年からの納車を予定している。
国産車では、本田技研工業が発表済みの電気自動車、Honda eの量産モデルを出展している(Car Watch)。こちらは最大113kW(154馬力)のモーターによる同じく後輪駆動。30分間での急速充電に対応し、0-100km/h加速も8秒とVW ID.3と似通ったスペックだが、バッテリー容量が35.5kWh、航続距離は136マイル(219km)と短くなる代わりに、上位グレードで2万8660ポンド(約380万円)と安価になっている。標準装備で電子サイドミラーを採用し、スピードメーターとインフォテインメント(ナビ)に水平方向のトリプルディスプレイ構成を取るなど差別化を図る。
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