LINE、スコアリングサービス「LINE Score」開始 個人向けローンも展開へ

2019年6月30日 06:47

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「LINE Score」のトップページ。(画像:LINE発表資料より)

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  • 「LINE Score」に参画する協力企業。(画像:LINE発表資料より)

 LINE(東京都新宿区)は27日、AIを活用した独自のスコアリングサービス「LINE Score」の提供開始を発表した。LINE Scoreは、ユーザーの行動傾向を解析してスコア付けを行い、パーソナライズされた最適なベネフィットを提案・提供するサービスとして、LINEの金融事業を展開するLINE Financial(東京都品川区)のグループ会社LINE Credit(東京都品川区)が提供する。

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 LINE Scoreは、6月27日に開催された「LINE CONFERENCE 2019」において、発表された新サービスだ。LINEユーザーなら誰でも利用することができる。LINE Scoreの利用開始前に実施される質問への回答、ユーザーのLINEプラットフォーム上での行動傾向、LINE関連サービスの利用状況に、みずほ銀行とオリコのノウハウを加味したスコアリングが行われる。またスコアリングを望まないユーザーのデータは取得しない方針だ。

 スマートフォンと各種Webサービスの普及に伴い、オンライン上での行動はより生活に密着した身近なものへと変化した。もはやオンラインは第二の日常だ。特にLINEは、国内最大のシェアを誇るメッセンジャーアプリ「LINE」を旗頭に、多数の関連サービスを展開している。保有するビッグデータの規模・質は国内最大級と言っても過言ではない。

 同社が保有するデータを解析すれば、個人の趣味嗜好、行動パターンを高精度に予測することができるだろう。日本国内で利用する限り、ユーザーは高精度・高品質なベネフィットの提供が期待されるというわけだ。

 またLINE Scoreのサービスは段階的に提供されることが予定されている。まず提供されるのはシェアリングやサブスクリプションサービスだ。駐車場をはじめとする「空間」、ファッションなどの「モノ」、車、自転車などのパーソナルな「移動手段」、家事代行などの「スキル」といった、日常生活にフォーカスしたサービスが中心となる。

 今夏にリリースを控えている個人向け無担保ローンサービス「LINE Pocket Money」においても、LINE Scoreのデータが活用される予定だ。スコアをもとに貸付利率(年率)や利用可能額の与信を行うとしている。

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