本格スポーツモデル「BMW M」のフラッグシップ、新型「BMW M8」の受注開始

2019年6月28日 08:24

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記事提供元:エコノミックニュース

最高出力460kW(625ps)/6000rpmを発生するV型8気筒ツインターボエンジンを積んで日本上陸する「BMW M8」、価格は2230.0万円から

最高出力460kW(625ps)/6000rpmを発生するV型8気筒ツインターボエンジンを積んで日本上陸する「BMW M8」、価格は2230.0万円から[写真拡大]

 BMWは、BMW M社の新しいフラッグシップ・モデルとして、レーシング・テクノロジーを満載した高性能モデル新型BMW M8の受注を開始した。今期12月以降に順次納車を開始する。

 新型BMW M8は、V型8気筒Mツインターボエンジンを搭載するスポーツモデル。このV型8気筒エンジンは、BMW M社が培ってきた最先端の技術を投入した高性能エンジンだ。最高出力460kW(625ps)/6000rpm、最大トルク750Nm/1800-5800rpmを発揮し、0-100km/h加速は3.2秒を達成している。

 2基のターボチャージャーへ排気ガスを供給するエグゾースト・マニフォールドは、クロスバンク型を採用して、最大限に排気エネルギーを活用しながら素早いレスポンスを可能とした。また、燃焼室に燃料を供給するダイレクト・インジェクション・システムの最高噴射圧力を350barまで高め、極めて微細な霧状の燃料噴射を実現し、より高効率な燃焼を可能としている。

 組み合わせるドライブロジック付き8速Mステップトロニックは、後輪駆動を重視した4輪駆動システムM xDriveを介して、高性能エンジンの性能を効率的に路面に伝達するレーシングモデルとなった。

 全長4867mm×全幅1907mm×全高1362mmのボディは、低重心かつ伸びやかなシルエットとなった。究極の走行性能を追い求めた高性能モデルであると同時に、繊細かつ優雅なラグジュアリークーペとしての姿を両立している。

 BMW Mモデルの特徴でもある、エンジンレスポンス、ステアリング、サスペンション特性をドライバーが任意に設定できる機能に、新たなブレーキシステムが追加された。

 その新型BMW M8で初採用されたインテグレーテッドブレーキシステムは、アクセル全開時の高負荷条件下でも優れた安定性を実現するように開発した。これは、ブレーキの作動、ブレーキブースター、ブレーキ制御各機能をコンパクトに統合し、非バキューム式のブレーキブースターを採用、約2kgの重量削減を実現した。さらに、ドライバーは任意に減速度を調整することが可能で、あらゆる状況下でドライバーが思い描くペダルフィーリングを実現できる。そして、より快適性を重視した「COMFORT」モードと、素早い反応を重視した「SPORT」モードの2種類のペダルモードの設定があり、車両を減速させるのに必要なブレーキ・ペダルの踏み込み量を変更することが可能となった。そのため、ブレーキ・ペダルの感覚を一定に保ち、常に正確な制動力制御が可能となっている。

 また、同じく新システムとして、センター・コンソールに「M MODE」(Mモード)ボタンが追加され、メーターパネル、ヘッドアップディスプレイの表示方法や、運転支援システムの介入レベルを「ROAD(ロード)」「SPORT(スポーツ)」いずれかのモードに変更可能だ。「ROAD」を選択すると基本設定してすべての運転支援システムが有効になり、「SPORT」はドライバーが任意に設定した情報に基づいて、前車接近警告および衝突回避・被害軽減ブレーキを除くブレーキやステアリングシステムへの介入を無効にできる。

 加えて新型には、アグレッシブなスポーツ走行を想定したモデル「M8 Competition」をラインアップする。V型8気筒エンジンは、特別にセットアップした強固で極めて硬い専用のエンジンマウントを採用する。

 デザイン面では、専用ハイグロス・ブラックのキドニー・グリルとCompetitionモデルバッチ、ドアミラー、リアスポイラーが装備され、さらにアグレッシブなデザインとなった。

 また、新型BMW M8で初めて採用されたMモードボタンでは、通常モデルM8の「ROAD」「SPORT」に加えて、サーキット走行を前提とした運転支援システムの快適性と安全性に関するすべての機能が無効になる「TRACK(トラック)」モードが装備されている。

 BMW M8の価格は2230.0万円、サーキット走行に準拠したスポーツモデルM8 Competitionは2433.0万円だ。(編集担当:吉田恒)

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