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リアルに検証【事故を防ぐ老練な運転テクニック(2)】「バック苦手」高齢者は体ねじれない
さて、高齢になるにしたがって衰えを感じるのは、バックの時だ。窓を開けて位置を合わせるのではなく、若い時には、室内で助手席側に体をひねって背後を見ていれば、駐車位置がずれるようなことはなかった。しかし現在では苦しくなって、途中で止まって一息入れねば、ひねったまま続けることができない。さらには、曲がってしまうので窓を開けて自車の向きを確認しなければならなくなった。
【前回は】リアルに検証【事故を防ぐ老練な運転テクニック(1)】 アクセルとブレーキの踏み間違い
またこうして右を向いたり左を向いたりしているうちに、方向が分からなくなるのだ。狭いところに正確に真っすぐ止めるのは、一番の苦痛となってきた。体をひねることが苦しいのだ。と同時に、ブレーキとアクセルペダルの踏み間違いになる恐れをいつも感じる。そこで出来るだけアクセルを踏まずに、ATのクリープ現象を使って急がずに走らせることにしている。つまりブレーキペダルだけで操作する工夫だ。
しかし大きくハンドルを切ると、クリープ現象だけでは車が動かなくなる。するとアクセルとブレーキを踏み分けなければならなくなり、体をひねった状態でのペダル操作がきつくなる。これまで踏み間違えたことはないが、危険を感じる場面だ。
そこで、再び左足でブレーキを踏み、右足でアクセルを踏むのだ。混乱しないか心配する人もいるだろうが、ATしか運転をしたことのない人はともかく、MTの「半クラッチ」の感覚がよみがえってくる。つまりMTの場合、低速で車を動かすには、右足でアクセルを少しふかしながら、左足でクラッチを「半分」繋ぎ動かす感覚だ。「半クラッチ」状態である。その要領でブレーキとアクセルを操作すると、かなり自然に低速で車を動かすことができる。
それにATのブレーキペダルは、アクセルやMTのクラッチペダルよりも幅が広くできている。そのため左足でブレーキを踏むことは、さほど体の向きに関係しない。
しかし注意が必要なのは、「急ブレーキ」を踏む時思いっきり踏めないことがある。手が右利きだと足も右利きで、左足で強く踏んだり、微妙に緩急をつけて踏むことができないのだ。左手でお箸が持ちにくいのと同じだ。左利きの人は、運転教習からペダルの配置は同じで、現在の配置になれているばかりでなく、左利きなので左の足でブレーキを操作するのは楽なようだ。是非とも試してみよう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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