独ダイムラー、Aクラス・セダン「AMG A-35 4MATIC」発表 日本導入は未定

2019年3月29日 12:32

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

欧州で発表された「AMG A-35 4MATIC」、AクラスLセダンのショートホイールベース版と言っても2729mmあるが、おかげで前後オーバーハングが切り詰められた安定感のあるフォルムを得た

欧州で発表された「AMG A-35 4MATIC」、AクラスLセダンのショートホイールベース版と言っても2729mmあるが、おかげで前後オーバーハングが切り詰められた安定感のあるフォルムを得た[写真拡大]

 独ダイムラーは、昨年夏にメルセデス・ベンツAクラスのセダンを発表していた。Aクラス・セダンは日本未導入モデルだが、今回新たにAクラス・セダンに高性能モデルとして「AMG A-35 4MATIC」を追加して欧州発売すると発表した。

 もともとAクラス・セダンは、ダイムラーが2018年4月に北京モーターショーで発表した中国専用ロングホイールベース・モデル「AクラスLセダン」から始まる。その中国向けモデルのホイールベースをハッチバックモデルと同じ2729mmに短縮して発表したのが、グローバル市場で展開する計画のAクラス・セダンだ。ボディサイズは全長×全幅×全高4549×1796×1446mmとなり、日本仕様Cクラスの4690×1810×1425mmに迫るサイズだ。

 エクステリアは長いホイールベースに較べて短めの全長と相まって、前後オーバーハングを切り詰めた非常に躍動的なスタイルだ。加えて、ツインルーバー付きラジエーターグリル、空気取り入れ口用のフリック付きAMGラインフロントエプロン、フロントスプリッター、シルバークロームトリムがAMGデザインの特徴を際立たせている。また、トランクリッドにスポイラーリップがあり、2つの丸いテールパイプが左右に配される。

 パワーユニットは、2リッター直列4気筒直噴ガソリンエンジン「M260型」を、AMGがチューニングした。ツインスクロールターボチャージャーをはじめ、「CAMTRONIC」と呼ばれる可変バルブコントロール、高精度ピエゾインジェクター、マルチスパークイグニッションなどを採用。最高出力306ps/5800rpm、最大トルク400Nm(40.8kg.m)を3000〜4000rpmまで高めた、極めて活発な運動性能を持つ。

 組み合わせるトランスミッションは、7速デュアルクラッチの 「DCT7G」だ。駆動方式は4輪駆動システム「4 MATIC」のAMG仕様。前後の駆動トルク配分はFFを基本に、走行状況に応じて前50:後50まで変化する。得られたポテンシャルは0~100km/h加速4.8秒、最高速250km/h(リミッター作動)としている。

 5種類の走行モードが選択できる「AMGダイナミックセレクト」は、「Slippery」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」の5種類の走行モードが用意されエンジンやトランスミッションのレスポンスなどが変化する。

 メルセデス・ベンツ日本は、今回の「AMG A-35 4MATIC」についてはもちろん、Aクラス・セダンについてもまったくコメントしておらず、日本導入の有無なども発表されていない。Aクラス・セダンの導入は、国内のCクラスの販売に大きく影響するのは、明白だから……だろうか。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
メルセデス・ベンツ「Aクラス」に、クリーンディーゼルを搭載の「A200d」を追加
メルセデス・ベンツ、「48V電気システム」とダウンサイズターボ搭載のEクラス発売
メルセデスと竹中工務店の協働、モビリティとリビングの未来の形「EQ House」

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事