ホンダ、電動バイク使い宮古島でレンタル事業開始

2019年3月7日 10:00

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記事提供元:エコノミックニュース

原付二種のスクーターなので、タンデム(二人乗り)が可能だ

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 ホンダは、ソフトバンクと連携し、パーソナルモビリティのレンタル事業である「宮古カレン(沖縄県宮古島市)」に電動二輪車「PCX ELECTRIC(エレクトリック)」を提供することで、レンタル事業における電動二輪車の活用状況と、使用者の意見や要望収集活動を行なう。

 宮古カレンは、宮古島のアクティビティとして電動二輪車をレンタルするサービスで、2019年3月6日から株式会社カレンスタイルが提供を開始する。カレンスタイルは、モビリティを軸に地域の活性化を目指すパーソナルモビリティーサービスプロバイダ。なかでも、地元文化・産業・農業などとの連携によるサービス構築を得意とし、サービス運営および企画導入コンサルティングに取り組んでいる。宮古カレンは香川県小豆郡土庄町の豊島(てしま)において2016年3月から実施している「瀬戸内カレン」に続く電動二輪車のレンタルサービスとなる。

 このサービスにホンダPCX ELECTRICを使用することで、環境に与えるインパクト軽減に寄与するとともに、着脱式バッテリーの「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」のメリットを生かし、島内の複数カ所で充電済みのバッテリーに交換できるサービスを展開する。

 宮古カレンのスタートで、PCX ELECTRICに乗って、波の音、風の音、海の匂いを全身で感じながら宮古を走る、新しいライディング体験ができる。原付二種のスクーターなので、タンデム(二人乗り)も可能。電動車の静かで環境にやさしい走行で、宮古の豊かな自然そのものを五感で感じながら同乗者と会話を楽しめるライディングを実現する。

 またソフトバンクの移動体通信網に、車両に搭載された通信ユニットがつながることで、車両ごとの位置情報や走行距離・速度、バッテリー残量などのデータをリアルタイムに収集・分析が可能で、電動二輪車と充電インフラの効果的な運用方法を検証できるという。

 また、クラウドに接続することで動体管理、充電管理が可能で、安全な運航を目指す。同時に、車両の貸出場所は宮古島市内のホテルと連携して設置。バッテリー交換・充電スポットは宮古島市内の飲食店、土産物店、ホテルなどの観光ルート上に設置し、利用満足度向上に努めるという。専用のホームページより事前に予約および決済を行なえる。なお、「PCX ELECTRIC」の貸し出しは予約時に利用者が指定した場所に配車する。

 なおホンダは、PCX ELECTRICを活用し、この宮古カレンでのレンタルサービスに加え、既にモニター調査を3月より東京都と神奈川県で開始している。今後は大阪府と兵庫県でも実施予定だ。また2019年中に首都圏でのシェアリングサービスを開始する予定で、これらの活動を通じ、電動二輪車の利便性をより向上させ、さらなる普及に向けた取り組みを進める。(編集担当:吉田恒)

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