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イプシロンロケット4号機の打ち上げ成功 7基の衛星を無事分離 JAXA
2019年1月18日、内之浦宇宙空間観測所から「革新的衛星技術実証1号機」を搭載した「イプシロンロケット4号機」が打ち上げられた。(c) JAXA[写真拡大]
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日午前9時50分、内之浦宇宙空間観測所から「イプシロンロケット4号機」の打ち上げを行った。ロケットに搭載されていた「革新的衛星技術実証1号機」は7基の衛星で構成されており、それぞれ予定通りに分離が成功したと発表。本来予定されていた打ち上げ日は前日の17日だったが、天候悪化が予想されたためJAXAは18日に打ち上げを延期していた。
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打ち上げはYou Tubeなどの動画やパブリックビューイングでのライブ中継も行われ、全国各地の科学館や各宇宙センター、JAXAの相模原キャンパスなどでその様子が見守られた。打ち上げ直後の動画では、視聴者が1万5千人を超えていた時間帯もあった。よく晴れており青空上空を弧を描いて飛行するロケットの勇姿をカメラが捉えていた。
搭載されていた衛星については、「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」が打上げから約51分55秒後に分離。次に東北大学「ライズサット」の分離を打ち上げから約1時間3分20秒後に行い、その後、慶應義塾大学「マイクロドラゴン」、東京工業大学「オリガミサット」、日本大学「ネスサス」、九州工業大学「アオバベロックスIV」、最後にALEの「エールワン」の分離を約1時間10分後に行い、全て計画通り正常に行われたことを確認したという。
「RAPIS-1」は、JAXAが初めてベンチャー企業に委託して開発した衛星で、アクセルスペースが開発・製造、運用を担当する。サイズは1メートル四方の立方体、太陽同期軌道の高度500キロメートル上で軽量太陽電池パドルを展開。ミッション期間は約1年の予定だ。
この衛星では、公募で選定された7つの部品・機器の実証テーマを軌道上で実証する予定で、「革新的FPGA(NEC)」「Xバンド高速通信機/Xバンド中利得アンテナ(慶應義塾大学)」「グリーンプロペラント推進系(宇宙システム開発利用推進機構)」「粒子エネルギースペクトロメータ(宇宙システム開発利用推進機構)」「革新的地球センサ・スタートラッカー(東京工業大学)」「軽量太陽電池パドル(JAXA)」「超小型・省電力GNSS受信機(中部大学)」が搭載されている。
「PAPIS-1」の他に、超小型衛星とキューブサットがそれぞれ3基ずつ搭載されており、超小型衛星は、高分解能マルチスペクトルカメラ搭載の「ライズサット」、地球観測マイクロ衛星の「マイクロドラゴン」、人工流れ星の実現の「エールワン」、キューブサットは、3Uキューブサットによる高機能展開膜構造物の宇宙実証の「オリガミサット」、パルスプラズマスラスタによるキューブサットの姿勢・軌道制御と高感度カメラ実証の「アオバベロックスIV」、次世代アマチュア衛星通信技術実証の「ネクサス」がある。
イプシロンロケットは固体燃料ロケットで、2013年9月に初号機が打ち上げが成功した。2016年12月の2号機、2018年1月の3号機、そして今回の4号機、すべてが打ち上げに成功している。
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