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しなの鉄道、115系1編成を「台鉄自強号色」に塗色 イベント列車も運転
しなの鉄道は9日、115系電車1編成(S9編成)を、台湾鉄路管理局(台鉄)EMU100型電車をイメージした塗色に変更すると発表した。塗色変更された115系は、15日から「台鉄自強号色」として、しなの鉄道線・軽井沢駅から、北しなの線・妙高高原駅の間で、普通列車や快速列車として運用される。
また、12月1日には軽井沢~上田間の開業130周年記念イベントを開催。軽井沢~上田間で「信越線 軽井沢-田中開業130周年記念号」と「台鉄・田中駅友好記念号」が、台鉄自強号色の115系で臨時運転される。2018年3月に友好協定をした両鉄道は、同じ名称の「田中駅」があるため姉妹駅協定も締結している。
■台湾鉄路管理局EMU100型
EMU100型の製造時期が115系と同時期であることや、姉妹駅協定を締結している「田中駅」を通っていたことから、115系の塗色を変更して再現する。
1978年に製造されたEMU100型は、台鉄・西部幹線(基隆~台北~高雄)で日本の特急に相当する「自強号」として運転されていた中距離用電車である。新型車両の導入に伴い、2009年に定期営業列車から撤退した。
■友好協定締結に係る取り組み
両鉄道は2018年5月から、相互送客などによる連携や協力を促進させている。例えば、台鉄の使用済み乗車券を、しなの鉄道の駅窓口に持参すれば無料で「SHINANO RAILWAY BANZAI 2-DAY PASS」と交換することができる。しなの鉄道の使用済みの乗車券を台鉄の駅窓口へ持参した場合には「集集線一日乗車券」「平渓深澳線一日乗車券」「内湾線一日乗車券」の3種類の中から1種類と無料での交換が可能だ。
また、しなの鉄道田中駅の待合室には「友好協定・田中駅 姉妹駅提携記念駅名標」が設置されている。
■しなの鉄道の115系
しなの鉄道は、JR東日本から経営分離された第三セクターの鉄道だ。1997年に軽井沢~篠ノ井で開業、2015年には長野~妙高高原が開業した。
現有車両はすべて、JR東日本から譲渡された国鉄形車両の115系である。ファンからの人気も高い同系であるが、車両の老齢化により、2019年から8年をかけて新型車両の導入が予定されている。しなの鉄道で115系が見られるのは、残りわずかかもしれない。(記事:山岡光・記事一覧を見る)
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