10月の新車販売、「N-BOX」が14カ月連続首位 登録車ではシエンタが躍進

2018年11月6日 21:15

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ホンダ N-BOX(画像: 本田技研工業)

ホンダ N-BOX(画像: 本田技研工業)[写真拡大]

  • トヨタ アクア(画像: トヨタ自動車)
  • トヨタ シエンタ(画像: トヨタ自動車)
  • トヨタ クラウン(画像: トヨタ自動車)
  • スバル フォレスター(画像: スバル)
  • ホンダ N-VAN(画像: 本田技研工業)
  • ダイハツ ハイゼットカーゴ(画像: ダイハツ工業)
  • ダイハツ ムーブ(画像: ダイハツ工業)

■トップ5は軽自動車勢が占める

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は6日、2018年10月度の車名別新車販売台数(速報値)を発表した。それによると、首位のホンダの「N-BOX」を始めトップ5を軽自動車勢が占めることになり、登録乗用車首位のトヨタの「アクア」は全体のでは6位に留まっている。

【こちらも】ホンダ「N-BOX」シリーズ、2018年度上半期販売台数第1位を獲得

■唯一2万台超えの「N-BOX」

 「N-BOX」は前年同月比減ながらも、唯一2万台を超える2万512台で14カ月連続となる首位。2位にはダイハツの「ムーヴ」が1万1,820台で前月の6位から上昇。しかし、「N-BOX」とは8千台以上の大差があり、「N-BOX」による1強とそれ以外という構図は、より鮮明になっている。

 3位のスズキ「スペーシア」は前年比172.1%の1万1,813台、以下、4位のダイハツ「タント」、5位日産「デイズ」と続き、登録車トップのトヨタ「アクア」は1万405台で6位となった。

 目立ったのはトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」の好調さだ。前年比147%と躍進したのは、マイナーチェンジにおいて安全性能を高めたことと、新たに5人乗り2列シート車をラインナップしたことが要因だ。それによって、「ノート」や「プリウス」を押さえ、「アクア」に次ぐトヨタ車2位の座を射止めた。

 ベスト10外では、スバルの「フォレスター」、トヨタの「クラウン」が相変わらず好調さをキープしている。ちなみに、日産の「ノート」が順位を落としながら前年比が増加しているのは、昨年の生産停止との比較であるためで、参考にはならない。

□10月度乗用車販売台数ベスト10
メーカー名/車名/当月台数(前月比%/前年比%)

1位 ホンダ「N-BOX」: 2万512台(91.0 / 96.6)
2位 ダイハツ「ムーヴ」: 1万1,820台(105.9/84.6)
3位 スズキ「スペーシア」: 1万1,813台(85.6/172.1)
4位 ダイハツ「タント」: 1万1,559台(97.5/108.4)
5位 日産「デイズ」: 1万1,332台(75.2/190.1)
6位 トヨタ「アクア」: 1万405台(103.9/103.7)
7位 トヨタ「シエンタ」: 9,840台(134.5/147.0)
8位 日産「ノート」: 9,740台(71.7/355.3)
9位 ダイハツ「ミラ」: 9,441台(93.6/126.2)
10位 トヨタ「プリウス」: 8,792台(91.9/87.8)

■ついに一角を崩した「N-VAN」

 7月に発売されたホンダの新型軽バン「N-VAN」が、ついに軽商用バン2強の一角、ダイハツ「ハイゼットカーゴ」を僅差で抜き去り、スズキの「エブリイ」に500台差まで迫った。しかし、「ハイゼットカーゴ」「エブリイ」ともに台数は減らしておらず、「ハイゼットカーゴ」にいたっては前月比130%台と順調である。商用ニーズとして2車のシェアを食ったのではなく、ホンダの思惑通り新たなニーズを掘り起こしたと言える。

□軽商用バン
スズキ「エブリイ」:10月6,013台 9月6,325台
ホンダ「N-VAN」:10月5,523台 9月4,029台
ダイハツ「ハイゼットカーゴ」:10月5,405台 9月4,147台(記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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